ニュージーランド代表戦 日本代表 試合登録メンバーにトンプソン ルーク選手が選出されました
11月2日(土)に東京・秩父宮ラグビー場で行われる「リポビタンDチャレンジカップ2013」日本代表VSニュージーランド代表(オールブラックス)の日本代表試合登録メンバー23名に、トンプソン ルーク選手が選出されました。
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オールブラックス戦に臨むトンプソン選手へ、皆様の温かい応援宜しくお願い致します!
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11月2日(土)に東京・秩父宮ラグビー場で行われる「リポビタンDチャレンジカップ2013」日本代表VSニュージーランド代表(オールブラックス)の日本代表試合登録メンバー23名に、トンプソン ルーク選手が選出されました。
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10月27日(日)にコカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場(鳥取県)で行われる東芝ブレイブルーパス戦の入場券引換え、新規入会受付は、12時15分から13時40分までです。キックオフ直前の時間帯は混雑が予想されますため、入場券引換え、新規入会受付をお早めにお済ませいただくことをお勧めいたします。
<イベントのご案内>
■ 女性は観戦無料!「ラガールデー」実施
日本ラグビーフットボール協会では、女性の観戦料金が無料となる「ラガールデー」を実施します。
詳しくはこちら
女性の方(サポーターズクラブ会員様含む)は、日本ラグビーフットボール協会のテントで入場券引換をお願いします。
なお、サポーターズクラブ会員で女性の方につきましては、来場の押印をいたしますのでライナーズテントにお越しください。
「あきらめは愚か者の結論」
この言葉を近鉄ライナーズは心に刻む状況になった。
10月19日、ライナーズはホームの近鉄花園ラグビー場でヤマハ発動機ジュビロに17-26で敗北した。獲得4トライ以上、7点差以内の敗戦でもらえるボーナスポイントすら獲得できなかった。
翌20日、キヤノンイーグルスはコカ・コーラウエストレッドスパークスを66-36で、クボタスピアーズはリコーブラックラムズを16-12で下し、それぞれ勝ち点を積み上げた。
ライナーズは前週4位から順位を2つ下げ、6位に降下した。
1位 ヤマハ発動機 25
2位 パナソニック 23
3位 東芝 19
4位 キヤノン 15
5位 クボタ 15
6位 ライナーズ 12
(4、5位は得失点差による)
残りのプール戦は1試合。11月30日から行われるセカンドステージ、グループA参加には4位以上が条件。状況は極めて厳しくなった。
ヤマハは因縁の相手だった。2002年度、トップリーグ入りも兼ねた第55回全国社会人大会(トップリーグの前身)予選プールで対戦し、「獲得6トライ以上、2トライ差以上」の難条件をクリアして勝利。リーグ入りを果たした。11年後、その再来とはならなかった。
当時、NO8で先発し、今回はFLで出場した佐藤幹夫は33歳になる。リーグ入りの熱戦を知る唯一の現役は言葉を絞り出した。
「悔しい。ブレイクダウンでプレッシャーを受け、反則やミスを犯してしまった。トップリーグ入りの試合は入社1年目で印象に残る。でも、ヤマハとは毎年対戦しているから、自分は昨年のラストゲームに対する思い入れの方が強い。シーズンを終わらせられてしまったから」
今年1月26日、ワイルドカードトーナメント2回戦で対戦し、12-70で完敗。第50回日本選手権に出場できなかった。19日の敗北は、昨年度のリベンジをも彼方へ押しやってしまった。
試合後、記者会見場に現れたライナーズ監督、前田隆介の顔は赤く紅潮し、こわばっていた。
「何としても勝ちたいゲームだった。ウチは80分間、辛抱しきれなかった。辛抱はヤマハの方が上手だった」
前田にとって、ヤマハ監督、清宮克幸は早稲田大学の7歳上の先輩だ。早大監督として大学日本一に輝き、その後、サントリーサンゴリアスでも指揮を執った清宮に対し、尊敬をベースにしたライバル心もあった。
「結果を出されたすごい指導者。高い評価も受けておられる。だからこそ、個人的に特別な思いもあった」
今季初めてリザーブ8人にSH金哲元の交代要員を入れなかった。SH出身の前田はパス専門職の重要性を誰よりも知っていた。決断は勝利に対する執念だった。控えはHO樫本敦、PR豊田大樹、才田修二、FL大隈隆明、LO村下雅章、CTBジーン・フェアバンクス、WTB田中優介、リコ・ギア。超攻撃的布陣で臨んだが、思い通りにはならなかった。
ヤマハの勝因はコンタクトの強さ、激しさである。
ブレイクダウンでファイトする、しないの判断も的確だった。
ライナーズ分析班によると、ターンオーバーの数はライナーズ16に対して、ヤマハは19。数字もヤマハ有利を示している。
0-7の前半6分、SO大田尾竜彦のライン裏へのゴロパントをFB五郎丸歩にインゴールで押えられ、同点にされた。大田尾のキックコントロール、五郎丸のダッシュ以上に、直前のラインアウトモールから、サイドを3回突いてもボールを手放さない保持力が光った。ライナーズの後ろが空いたのは、クラッシュに自信を持つ相手を少しでも前で止めようとした結果。心理状態を相手司令塔に逆手に取られた。
LOトンプソン・ルークは振り返る。
「ヤマハはブレイクダウンがすごく強かった。そこに人数をかけてきた」
試合後の会見で質問が飛ぶ。
「どのフェイズでラックに集中的に入る、というのを決めているのか?」
清宮は笑みを浮かべて答える。
「ルールは特にない。個々の判断。1人目が勝っているから、2人目が入っていける」
ヤマハのフィジカルの強靭さは普段の練習にある。
典型的なのは2対3。アタック2人に対して、ディフェンスは3人。ボールキャリアーに、基本的には上下にタックルが入り、ジャッカルを目指す。残り1人は、ターンオーバーができそうなら、争奪戦に加わり、キープされそうなら、次のフェイズに備える。
右PR田村義和は分厚い胸を張ってルーティーンを説明する。
「こういう練習をいつもしている。タックラーはできるだけ相手を仰向けに倒すようにする。受けるとダメ。前に出れば2人目がジャッカルしやすくなる。ミスをすれば厳しく注意を受ける」
1対1の戦闘力を高めるため、清宮はレスリング出身の太田拓弥をコーチに招き、登録した。太田は日本体育大学出身。アトランタ五輪フリースタイル74キロ級で銅メダルを獲った。ラグビーと共通する低いタックルの入り方など、相手を倒し、動きを奪う体の使い方を実践的に落とし込んでいる。総合格闘家の髙阪剛をスポットコーチとして招聘した日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズと同じ視点である。
明治大学から入社1年目、FLの定位置を奪った堀江恭佑は田村の言葉にかぶせる。
「ヤマハは1人1人がとてもハード。大学に比べたら集中力も全然違う。特に徹底して言われるのは、アタックもディフェンスも2人で動け、ということ」
攻守両面での接触時には、2人目は指が触れる、ほぼ密着の近さに従う。ペアでの働きかけがヤマハの進撃を支える。
堀江は11月2日のニュージーランド代表戦、それに続くヨーロッパ遠征の日本代表メンバーに初選出された。実戦に即した、繰り返し肉体をぶつけるトレーニングがルーキーを代表レベルに押し上げた。
清宮の言葉の裏には自信がある。
「ウチは特別な近鉄対策はやってこなかった」
普段のボール争奪の根源を突き詰める鍛え方が就任3年目で花開こうとしている。
ヤマハ戦ではラインアウトからの攻めが消極的に映った。
7-10の前半19分、敵陣ゴール前右5メートルのラインアウトから、ショートサイド側へのピールオフ、いわゆる「前ピール」を選択した。結果はFLタウファ統悦からHO吉田伸介のつなぎでミスが発生。ターンオーバーを許し、好機を逃した。
得点源の一つ、ラインアウトモールを選ばなかった。
FL佐藤は理由を説明する。
「事前にヤマハの映像を見て、ラインアウトの前に穴がある、と分かっていた」
直前のラインアウトでモールを形成して、ヤマハのコラプシングを誘ったにもかかわらず、2回目はパスプレーを選んだ。
高校日本代表や日本A代表(代表の下のカテゴリー)を監督として率いた川村幸治は話す。
「団体競技でギャンブルプレーは難しい。成功すればよいが、失敗すれば、チームの成長を止める。チームのクォリティーを上げるためには、これまで取り組んできたプレーを重ねていくしかない。根性比べに勝たないといけない。同じプレーを繰り返す中でチームに規律が生まれる。ギャンブルをするならどの場所で、どの時間で使うか、が重要になってくる」
川村は近鉄花園ラグビー場と同じ東大阪市にある布施工業高校(現布施工科)の体育教諭として、公立高校ラグビー部を全国大会に3度導いた。今春、大阪府教育委員会№2の教育監を最後に定年退職し、現在は大阪国際大学の副学長をつとめる。今秋もNHKの大学ラグビー中継の解説を依頼されている。ラグビー、そして教育現場で叩き上げた川村の言葉は示唆に富む。
前ピールはギャンブルではなかったかもしれない。しかし、ライナーズの大きな得点源の一つはゴール前のモールだったはずだ。直前にモールを組み、相手にペナルティーさせた。ダメージを与えていたのに、再度磨いてきた攻めを選択しなかった。その判断は果たして正しかったのか。だましたり、逃げたりせず、自分たちの取り組みを信じ、真正面から力勝負を挑むべきではなかったか。奇襲プレーはその後でも遅くはなかった。
ラインアウトでは、同時に決定的場面でボールが抜けたり、スチールされたりした。
ライナーズ分析班によると、ライナーズのマイボール14回中、キープは11回。ヤマハは14回中9回だった。確保はライナーズが上だが、3回中2回の失敗が失点に結びついた。
7-7の前半18分、自陣22メートル右のマイボールをノックオン。アドバンテージをもらって攻め続けたヤマハにライナーズはラインオフサイドを犯し、FB五郎丸にPGを決められた。
17-13の後半10分、自陣22メートル左のマイボールをヤマハにクリーンキャッチされ、LO大戸裕矢に逆転トライを許した。
ラインアウトリーダーでサインを出すLOトンプソンは沈み込む。
「リーダーがよくなかった。自分がダメ」
責任はもちろんトンプソンだけにあるのではない。
スロアー、ジャンパー、リフター、ダミーの動きをする選手などFW8人に等しく分散される。
ヤマハFWコーチ、長谷川慎はライナーズラインアウトに対する印象を口にした。
「近鉄は高身長の選手が多いから、敵ボールのラインアウトは捨てろ、と言っていた。2番の位置にトンプソンを入れサモと松岡で上げていれば、ウチはまったく届かなかったはずだ」
ヤマハ先発出場選手の最長身はFLデウォルト・ポトヒエッターの190センチ。ライナーズはNO8ラディキ・サモの197を筆頭に、トンプソンが196、LO松岡勇が190センチと高さでは勝っていた。
清宮は長谷川の言葉を引き継ぐ。
「ラインアウトディフェンスに関しては前でひとやまは上げよう、と言っていた。やったのはそれだけ。そこに近鉄は投げてきた」
ひとやま=一山。競らす場所を1か所は作った、ということである。無抵抗ではなかったが、厳しさもなかった。ボールはそこに飛んだ。
ミスによる自滅の感がぬぐえない。
試合終了寸前には、プール戦全体を通した総合的戦略判断からすると、疑問が残ったプレー選択があった。
後半40分、オフサイドにより敵陣でPKを得た。得点は17-26。どのような形で得点しても逆転はできない。
スタンドの関係者席からは「ショット」の声が飛んだ。グラウンド内の選択は、タップキックによるFWラッシュ。あくまでもトライにこだわった。しかし、ゴールラインは越えられなかった。
前田監督は言う。
「選手はトライを獲りに行って勝ち点を目指した。監督としてその気持ち、判断を尊重したい。PGを狙っていても入らなかったかもしれない」
指揮官がプレーヤーの判断を支持する姿は美しい。当然でもある。実際、選手たちはアグレッシブだった。
しかし、ここで問題になってくるのは、このプールが勝ち点制である、ということである。勝ち星の多いチームが上位に座らない。ポイントの高いチームが上に行く。トライより、相手からの妨害が皆無のPGが決まっていれば、6点差となり、ボーナスポイントが手に入った。プールB4位のキヤノンとの勝ち点差は3から2に縮まっていた。
終盤、ゲームキャプテンのCTB森田尚希は交替していた。主将、HO太田春樹はケガでメンバー23人に入っていない。リーダー不在の不利はあった。それでも、この場面ではグループA入りの手立てを冷静に考え、実現可能な1ポイントを獲りに行くべきではなかったか。
常識では考えられない神秘的な出来事は、その姿勢からしか生まれないはずだ。
この日、試合中継した「J SPORTS」の解説はラグビージャーナリストの村上晃一だった。村上は大阪体育大学でFBとして西日本学生代表にも選ばれた。卒業後は月刊誌「ラグビーマガジン」の編集長をつとめ、フリーランスとなる。現在、ラグビーメディアでは代表的存在である。
村上はライナーズの問題と解決策を話す。
「今日、試合を見て思ったのは、一つ一つのプレーが非常に雑だということ。ミスが起きた現象だけを捉えてほしくない。ミスが起きる時には必ず起点に原因がある。丁寧にコンタクトしなかった。丁寧にダウンボールしなかった。丁寧に球出ししなかった。その一連の流れが、どこかでミスという形で顔を出す。近鉄は決して弱くない。起点さえ丁寧にしていけば、もっとやれるはずだ」
村上はCTBジェフリー・イエロメの突破力やタックル、SO重光泰昌の視野の広さやディフェンダーをすり抜けるランニング能力を「リーグトップレベル」と評価した上で続ける。
「今日は重光が抜けるシーンが少なかった。なぜ抜けなかったか、というと重光が一人でプレーするシーンが多かったからだ。本来、重光はサポートを利用して抜くタイプ。左右にパスキャッチャーがついて、その上でパスやランの選択をする。ところが今日はサポートがいない場面が多かった。孤立していた。その理由はブレイクダウンで食い込まれたからだ。そこで人数を割かねばならなくなり、重光をフォローできなかった」
敵将、清宮が心を砕くブレイクダウンのわずかな敗北が、粗さを呼び、ミスを生じさせ、勝利を奪った。村上はそう分析している。
ライナーズは第6節で自力でのトップ4入りの望みはついえた。ただし、最終節にボーナスポイントを含む勝ち点5を挙げれば、他力ながら4強に入る可能性は残る。ヤマハと対戦するキヤノン、コカ・コーラと対戦するクボタの結果次第だ。
ファーストステージ最終、第7戦は10月27日(日)に行われる。東芝ブレイブルーパスと鳥取・コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場で対戦する。キヤノン、クボタの勝ち負けは前日26日に決まる。2チームが敗れれば、本当にチームの浮沈をかけた一戦になる。
東芝はヤマハに17-33、10月19日にはパナソニックワイルドナイツに22-40で敗れた。ヤマハを基準に、さらに前試合のパナソニックにダブルスコアで負けたことを考えれば、ライナーズにも勝機はある。
近鉄ラグビー部OB会長をつとめた甲佐史郎が寄せた一文がある。
「まず第一に近鉄ラガーが一貫して目指してきたもの、常に目指しているものは何か。それは、『日本一になる』という目標である。この目標と、これを達成するための意欲、努力を私達は捨ててはならない。いうなれば近鉄ラグビー部の伝統である」
今から13年前、2000年9月、「近鉄ラグビー部70年誌」が創刊された時に書かれたものである。甲佐は大阪大学から近鉄に入社。晩年は経営陣の一人として近鉄タクシー社長などを務めた。関西ラグビー協会でも要職を歴任した。現在は鬼籍に入っているライナーズを支えた人物の言葉を、熱い思いを知る現役が、いったい何人いるだろうか。
甲佐の文章を現実化できるチャンスはわずかながら残る。
今はただ、奇跡を信じ、プレーをするしかない。
(本文敬称略)
(文:スポーツライター 鎮 勝也)
(写真:加守 理祐)
【前田監督からサポーターの皆様へ】
何としても倒さねばならない相手でしたが、勝負どころでのミスとペナルティーなどで勝ちきることができませんでした。
ファーストステージも残り1試合です。
最後の最後まで諦めることなく、東芝さんにチャレンジしたいと思っています。
引き続きご声援宜しくお願い致します。
10月19日(土)に近鉄花園ラグビー場で行われるヤマハ発動機ジュビロ戦の入場券引換え、新規入会受付は、10時30分から14時40分までです。キックオフ直前の時間帯は混雑が予想されますため、入場券引換え、新規入会受付をお早めにお済ませいただくことをお勧めいたします。
その他、当日行われる催しは以下のとおりです。
【サポーターズクラブ会員様限定企画】
■ 近鉄「東花園」駅前で!
※レジにて「近鉄ライナーズ・サポーターズクラブ会員証」をご呈示ください。
<スーパーマーケットKINSHO東花園店>
弁当全品 50円引き!
お問合せ:TEL:072-963-3451
<KFC(ケンタッキーフライドチキン)東花園店>
サンドセット640円→ 500円
●フィレサンド●ドリンクMサイズ●ポテトSサイズ
チキンセット580円→ 500円
●オリジナルチキン2ピース●ドリンクMサイズ
お問合せ:TEL:072-960-6151
■ 近鉄花園ラグビー場内のレストランで!
※食券をスタッフにお渡しいただく際に、「近鉄ライナーズ・サポーターズクラブ会員証」をご呈示ください。
<近鉄花園ラグビー場内2階レストラン>※試合開催日の営業時間内のみ
名物「トライカレー」にエビフライ(1個)トッピングサービス!
※トッピング内容は、試合によって変更する場合がございます。予めご了承ください。
詳しくはこちら
【その他イベントのご案内】
■チャリティーオークション
東日本大震災における被災者の方々への支援、ならびに被災地の復興に役立てていただくため、近鉄ライナーズの選手がチャリティーオークションを実施します!
皆さまぜひご参加下さい!
オークションでの収益金は、日本赤十字社を通じて義援金として寄付致します。
(実施時間)13時00分~13時30分
(実施場所)近鉄ライナーズテント付近
※ オークションに出るグッズは、重光選手スパイク・トンプソン選手スパイク・旧1stジャージなどです。
※ 天候その他の理由により時間・場所が変更になる場合があります。商品がなくなり次第終了いたします。
■ KIPSポイントライキャンペーン
KIPSカード、近鉄花園ラグビー場の「入場券」のほか、次のいずれかを呈示するとKIPSポイント100P進呈。
① スーパーマーケットKINSHO東花園店での1,000円以上の「当日のお買い上げレシート」
② サポーターズクラブ会員証送付時に同封しておりますチラシの「100P進呈券」
※KIPSホームページからプリントアウトしたものも含む
③近鉄ライナーズオリジナルグッズを1,000円以上購入時にお渡しする「100P進呈券」
お問合せ:KIPSコールセンター TEL:0570-020-383
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝・年末年始休)
詳しくはこちら
■ライナーズ写真撮影用ボードで記念撮影!
(設置時間)10時30分~14時00分
選手の顔をくり貫いたライナーズ記念撮影用ボードをライナーズテント付近に設置。
ライナーズ記念撮影用ボードを使って自由に撮影していただけます。
【物販のご案内】
■選手フィギュアの発売
今シーズンも、選手フィギュアを発売いたします。ラインナップを一新し、新たに5選手のフィギュアが登場します。昨シーズン同様、1回につき500円です。新登場の5選手は、次のとおりです。
坂本 和城、レプハ ラトゥイラ、ジェフリー イエロメ、森田 尚希、松岡 勇
お問合せ:(株)近鉄百貨店 法人外商本部 TEL:06-6625-2097
11月2日(土)に東京・秩父宮ラグビー場で行う「リポビタンDチャレンジカップ2013」日本代表VSニュージーランド代表(オールブラックス)および11月3日(日)から日本代表が行うヨーロッパ遠征「ラグビー日本代表リポビタンDツアー2013」へ参加する日本代表メンバーに、トンプソン ルーク選手が選出されました。
詳しくはこちら
日本代表のトンプソン選手へ、皆様の暖かい応援宜しくお願い致します!
10月10日(木)タウファ 統悦選手が講師として東大阪市立枚岡中学校に訪問しました。中学1年生を対象とした国際理解教育(テーマ:「Global Soul」~外国から見た日本を知ろう・日本との違いを知ろう~)の一環で、トンガ出身者として、トンガ文化の紹介・13歳の時の自分・日本に来た理由・大変だった事などを講話しました。また、写真映像などを使用し、できるだけわかりやすくなるよう努めました。
トンガでのご馳走である「子豚の丸焼き」の写真映像紹介時には、あまりのインパクトに生徒さんからどよめきが起こりました。
短い時間でしたが、日本とは違う外国の文化を身近に感じていただけたのではないかと思います。
枚岡中学校の先生、生徒の皆様ありがとうございました!
【タウファ選手コメント】
枚岡中学校の皆さん、母国トンガについてお話させていただく機会を与えていただき、ありがとうございました。少しでも私の生まれ育ったトンガを知っていただけたなら、それ以上に嬉しい事はないです。また講師という貴重な経験もさせていただきました。
ご近所なので是非応援に来てくださいね。次は花園ラグビー場でお会いしましょう!
この授業の様子が、「週刊ひがしおおさか」のサイトで詳しく掲載されています。
10月1日(火)発売の「ラグビー魂 世界ラグビー選手名鑑 2013-2014」にライナーズが掲載されています。
詳しくはこちら
暗闇の先の白さが、一筋の光に変わった。
わずか2日で近鉄ライナーズに、11月30日から始まるセカンドステージへの希望が生まれた。プールA、B上位4チームによるAグループに入る可能性が出てきた。
10月5日、今シーズン初のホーム、近鉄花園ラグビー場で定期戦を組むリコーブラックラムズを35-19と打ち負かした。今季2勝目。4トライ以上獲得のボーナス1ポイントも含め、勝ち点5を挙げ、12点とした。
それでも、この時点では部長兼ゼネラルマネジャー(GM)、菅浦隆弘の残した言葉がライナーズの総意だった。
「相撲でいうと、徳俵で踏みとどまった」
翌6日、前節、ライナーズを18―17で破り、4位に上がったキヤノンイーグルスが6位のクボタスピアーズと対戦した。成績上位が勝つ法則に反して、キヤノンはクボタに24-37で競り負けてしまう。
リコー戦後、約22時間が過ぎ、ライナーズはプールB4位に浮上した。今季初めてのトップ4入りだ。
1位 ヤマハ 21
2位 パナソニック 18
3位 東芝 18
4位 近鉄ライナ―ズ 12
5位 クボタ 11
6位 キヤノン 10
(2、3位は得失点差)
ライナーズに光明をもたらしたリコー戦勝利の中心選手は、トップリーグ初スタメンの森雄祐だった。
摂南大学から入部3年目SHは、ポイントに素早く寄り、引かず、持ち上げず、瞬時にパスアウトし、アタックのリズムを作った。
「緊張はあったけど、去年から公式戦に出させてもらっているので、去年よりはましだった。試合前にメンバーから、いつも通りやれ、と声をかけてもらった」
後半11分には金哲元と交替したが、スタメンデビュー戦を白星で飾った。
森はボール出しの局面でパスしか考えない。サイド攻撃、キックなど色気は出さない。ラックに到達すると低い姿勢で即座に楕円球を放した。さながら監督、前田隆介の現役時代を見ているようだった。
前半34分、12-7としたNO8ラディキ・サモのトライでは、直前のSO重光泰昌の3人抜きランに目が奪われがちだが、5次攻撃の間、正確なパスを出し続けた森のパフォーマンスも忘れてはならない。流れに竿をささない動きが逆転を呼び込んだ。
出場51分間、捕球者が取れない、後ろに飛んだり、手前で失速するようなミスはなかった。SHでもっとも必要なのはパス能力である。そして、パスには練習の成果が表れる。センスは関係ない。投げ込みをすればするほど上手になる。森は単純なルーティーンを繰り返しているはずだ。
「自分のプレーの良さはテンポだと思っている。とりあえずポイントに早く行ってさばくことを意識している。そこでしか金さんとか、他のSHと勝負できない」
参考にするのは同タイプ、サントリーサンゴリアスのSH日和佐篤だ。日本代表キャップ27を持つ1歳年上の動きを見つめる。ライバルチームの選手でも、素直に良さを認め、良化の手本とするところに長所がある。
HB団を組んだ9歳年上の重光は後輩のプレーを評価する。
「いい感じだった。うまくやっていた。でも、あいつのいいのはランニング能力。走りまくれる力はある」
パス能力だけではない。実は持ち出しもできる。
才能の開花が楽しみである。
ライナーズにSHは4人いる。森、金、北村一真、福地達彦だ。これまで4試合の先発は金だった。
ライナーズのライバル、神戸製鋼コベルコスティーラーズの総監督兼GM、平尾誠二は言う。
「チームにはレギュラーの人間がいて、そこに普通は最初からポジションなんてない。野球で言うならみんな代打スタート。回ってきたチャンスに打てるかどうか。そこで結果を残せば、代打の二番手が一番手になり、やがて試合に最初から出て行くようになる。代打に指名された時に、こんな場面で出しやがって、と思う人間は消えてしまう。そんなことを言う奴がチームに残っているのを見たためしがない」
どのような状況でも、常に前向きに、ベストを尽くせ、そうすれば道は拓ける、と「ミスター・ラグビー」は伝える。
平尾は現役時代、主にCTBとして代表キャップ35を獲得した。1980年代には同志社大学を大学選手権3連覇、その後、神戸製鋼では、主将として全国社会人大会(トップリーグの前身)、日本選手権7連覇に導いた。1999年には第4回ワールドカップの代表監督を経験した。選手、指導経歴ともに申し分のない、ラグビー界を代表する50歳の言葉は重みがある。
森が好機をつかめるか。金の巻き返しもあるだろう。北村、福地もこのままでは終われない。チーム内の熾烈なポジション争いは、常勝チームに変わるためには、必要不可欠なものである。
1929年創部のライナーズと1953年創部のリコーは定期戦を組む親密な間柄である。
ゲームは1976年に始まった。今年で38回目を迎えた。試合は春に行われる。1年ごとに花園と、リコーのホーム、東京・砧(きぬた)グラウンドで開催。お互いのファーストジャージー、エンジ紺と黒を着て、その年の強弱は関係なく、ベストメンバーを並べ、強さを競う。
今年は6月1日、砧で行われ、ライナーズは9-17で敗れた。リーグ戦での勝利はリベンジにもなった。
定期戦の成り立ちは、社会人大会8回、日本選手権3回優勝のライナーズと同3回、2回のリコーが、覇権を獲った似通ったチームということもあったが、その他にも理由はあった。
リコーGM、福岡進は説明する。
「ビジネス的な理由もあった、と聞いている。昔、ウチが無配当に転落して苦しかった時、近鉄が九州でホテルを開業した。コピー機などの備品をウチに発注してくれたり事務所がその中に入ったり、そのご縁が始まりだと。私は切っても切れない仲だと思っている。春のスケジュールを立てる時にはこの試合を最優先して入れる」
ただ単にラグビーだけのつながりではない。会社同士の結びつきもある。
元々、ラグビーは定期戦の集まりだった。関東大学ラグビー対抗戦グループが強さによってAとBに分かれ、現在の総当たり戦を実施するようになったのは1997年、わずか16年前からである。それまで、帝京大学と慶應義塾大学の試合は組まれていなかった。大きな理由は、今日では、前人未到の大学選手権4連覇を達成した帝京大学ですら、その時までは、ラグビーのルーツ校から見れば「新興校」扱いだったからである。この例でも分かるように、お互いの歴史と強さの融合が定期戦である。ライナーズとリコーが毎年試合を組むのは、その伝統の継承にほかならない。
福岡は現役時代、速く、強いCTBとして活躍。定期戦にももちろん参加した。1990年、スリランカ・コロンボで行われた第12回アジア大会決勝、日本対韓国戦にはインサイドCTBで出場している。SOは平尾誠二、アウトサイドCTBは日本体育大学の先輩でもある朽木英次(元トヨタ自動車監督)。9―13で準優勝に終わったが、代表キャップを手に入れた。一流選手と同時に、リコーで監督経験もある福岡はライナーズを評する。
「選手の時よりチームスタッフになってからの方が思い出深い。常に強力FWが印象に残る。モールやブレイクダウンが強いイメージ。毎年、思うことは定期戦の成績は参考にならない。調子に乗せると手が付けられないチームということ」
福岡が警戒するモールはやはりリコー戦でポイントになった。
ライナーズはディフェンスで削り、アタックで押し込んだ。
リコーの前8人は大きく、強い。
NO8には、日本代表キャップ12、196センチ、110キロのマイケル・ブロードハーストがいる。LOはトンガ代表キャップ14、200センチ、125キロのカウヘンガ桜エモシが入り、192センチ、111キロのFLロトアヘア・ポヒヴァ大和らが続く。
28-7となった後半7分、自陣ゴール前5メートル右のラインアウトからモールが組まれた。リコーはFW7人全員が並び、4番の位置でブロードハーストがキャッチした。トイメンに立ったLOトンプソン・ルークが素早く背中をつかみ引き倒す。ブロードハーストを守る左右のリフターに対しても寄ったエンジと紺がプロレスのバックドロップのように後方に投げを打った。リコーの一列目は崩れる。ボールをむき出しにさせ、コントロール不能にさせた。後半10分、同じ位置でカウヘンガがキャッチして再びラインアウトモール。これもカウヘンガをマークするFL天満太進を中心に同様の対処をして、インゴールを割らさなかった。後半10分過ぎまでにリコーの強みでの反撃機会を与えず、勝利を引き寄せた。
FWコーチの今田圭太は説明する。
「試合前には誰が誰をノミネートするかを確認した。ウチのFWはトンプソンをはじめ力が強い選手が多いので、ラインアウトであれば、着地と同時にサックして、削って行くやり方が可能になる。よくやってくれた」
ライナーズのモールを絡めたアタックは成功を収める。0-7の前半22分、敵陣ゴール前右、5メートルのラインアウトをNO8サモが取り、モール。サイド攻撃を4回交えた後、FL天満が左サイドを突き、インゴールに飛び込んだ。左手を大きく上げてガッツポーズ。SO重光のゴールキックも決まり、7-7と逆転勝利への足掛かりを作った。
個人的には森がさばき、チームとしてはFW8人がスタンディングの押し合いを制した。
そして、勝利チームに与えられる機会が多いマンオブザマッチに輝いたのは今季初受賞のWTB坂本和城だ。
ゲーム終了間際、35-19と16点差はあるのに、裏側に蹴られたキックに反応。必死で戻り、FB髙忠伸につなぎ、リコーの加点を未然に防いだ。試合のMVPは基本的にはマッチコミッショナーの独断によって選ばれる。当日の運営責任者、大阪府ラグビー協会理事長でもある渡辺宗治郎は選考理由を話した。
「一生懸命に戻っている姿に心を打たれた。最後まで試合に出ていたこともある。本当は目立たないところで頑張っているFWに贈りたい。でも今日は坂本君がよかった」
理由を聞いた坂本は小ぶりの盾を手にしながら照れ笑いを浮かべる。
「もうちょっと正々堂々ともらえるように次は頑張る」
坂本自身は意外な受賞だったかもしれないが、わずかワンプレーがラグビーの玄人を唸らせた。必死さは美しい。
それこそが、今のライナーズに必要なものだ。
さらに言えば、ファンは、関係者はどんな些細なプレーも見逃しはしない。口に出さなくとも、文字にされずとも、必ず見ている人はいる。
リコー戦は今季5試合でチーム最高の6425人が訪れた。開幕戦、8月31日、大阪長居のキンチョウスタジアムでの6003人を約400人上回った。GM補佐の木村雅裕はPR成昂徳らを引き連れ、試合に先立つ5日前、9月30日、沿線駅の東花園、布施、大阪難波などで、来場呼びかけのビラ3000枚を配布した。選手たちも自らの力で観客動員に一役買った。
試合当日、ライナーズのチームテントの前では、本拠地開幕記念と応援をこめて、布施にあるロンモール布施専門店街が作製してくれた、記念撮影用のボードがあった。ジャージー姿のFL天満、タウファ統悦の等身大の写真が左右にプリントされ、間ののぞき穴から顔を出して記念撮影をする。当日、成とトム・ホッキングスがジャージーを着て、サイドに立ち、一緒に写真におさまった。ファンサービスも選手たちがこなした。
今季初供用となる芝生の深い緑は申し分なかった。厚みは人差し指の第二関節まであり、これまで赤茶色のアンツーカートラックが周囲を囲む芝、サッカー用の短いものではなく、ラグビー用の激しいぶつかりを想定した、衝撃をより吸収するものになった。
やはり花園は違った。
次節、第6節は1週空いた10月19日(土)。再びホーム花園で首位、勝ち点差9のヤマハと対戦する。前節6位から順位を上げたとはいえ、5位クボタとは1ポイント、6位キャノンとは2ポイントの差しかない。抜けるためには勝利が絶対に必要だ。
ヤマハはライナーズにとって因縁の相手でもある。
11年前の2002年、トップリーグ設立の前年は関西社会人Aリーグで対戦。31-36で敗れて5位に沈んだ。
リーグ戦後にあった第55回全国社会人大会は、関東、関西、九州の三地域リーグの成績を参考に4チーム4組による予選プールを実施した。この時、プール戦は翌年のトップリーグ入り12チームを決めるためのものでもあった。ライナーズは関西1位のヤマハ、西日本2位の九州電力、関東4位のクボタとB組に入った。1勝1敗で臨んだ最終ヤマハ戦での結果とプール最終戦の九州電力とクボタの結果を合わせれば、最下位に沈む可能性があった。そうなれば2003年開幕のトップリーグに参加できず、再編された下部組織、トップウェストAからのスタートだった。
ゲーム規約では、同星で複数チームが並んだ場合は当該チーム対戦成績、3すくみの場合は3試合の総トライ数で上位を決めた。B組最終戦の結果を待たず、トップリーグ入りを決めるためには、ヤマハから「6トライ以上を取って、なおかつ2トライ差以上に抑える」という一見実現不可能な難しい条件がついていた。
現在、リクルート、普及担当の吉村太一はSOとしてチームの浮沈がかかった一戦に臨んだ。グラウンドは花園だった。
「リーグ戦で負けたリベンジもあった。トップリーグに参加するためには非常に厳しい条件だったが、花園ということもあってみんな燃えていた。集中力はすごかった。ミスが起こらなかった」
結果は38-26。6トライを取り、2トライ差をつけた。
最終的には、B組を1位で通過した。そして2003年開幕のトップリーグ12チームに入った。強豪のトヨタ自動車はC組最下位になり、リーグ入りは叶わなかった。それほど、激しい戦いだった。
11年前に比べれば、なんてことはない。1点差だろうが、2点差だろうが、ただ勝てばいい。
当時のメンバーで、現在、現役を続けているのはNO8佐藤幹夫ただ1人である。出場すれば、佐藤はプレーはもちろん、精神的支柱になる。
ヤマハの戦い方はシンプルだ。ただ、込み入ってないだけに、一人一人の役割が明確になり、強さに跳ね返る。
代表キャップ7のSO大田尾竜彦、同29のFB五郎丸歩のロングキックでエリアを取り、スクラム、ラインアウトのセットプレーで相手を崩す。特にスクラムは左PRとして代表キャップ40を持つ長谷川慎がFWコーチとして鍛え上げてきた。同39のPR山村亮、陸上自衛隊最強、千葉・習志野の第一空挺団で6年を過ごしたPR田村義和など、フィジカル、メンタルともに強い選手が第一列にはそろう。スクラムを含め、コンタクトシチュエーションでの優劣が勝敗を分ける。
11年前、FLとしてプレーをして、現在は広報担当としてライナーズを支える坪井章は力を込める。
「花園で試合ができることはとてもいい。ここでできれば、負ける気がしない」
ヤマハの本拠地、静岡・磐田のヤマハスタジアムでの試合なら、サッカーとともにラグビーを愛する人々がたくさん集まる。ライトブルーの旗が林立。風にはためいていたはずである。
本拠地での戦いは宿泊遠征の不利もない。
ライナーズは運がいい。
この幸運を生かさなければならない。
(本文敬称略)
(文:スポーツライター 鎮 勝也)
(写真:加守 理祐)
【前田監督コメント】
リコー戦は、ホーム花園で近鉄ライナーズサポーターの皆様の
力強いご声援で勝利を掴む事ができました。
次節ヤマハ戦は、リベンジを込めて、チーム一丸精一杯
頑張りたいと思います。
近鉄ライナーズ公式ホームページはシステムメンテナンスのため、
平成25年10月23日(水)午前1時~5時までの間、全ての
サービスを停止いたします。
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皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
10月5日(土)に近鉄花園ラグビー場で行われるリコーブラックラムズ戦の入場券引換え、新規入会受付は、10時30分から14時40分までです。キックオフ直前の時間帯は混雑が予想されますため、入場券引換え、新規入会受付をお早めにお済ませいただくことをお勧めいたします。
その他、当日会場にて行われる催しは以下のとおりです。
<イベントのご案内>
■近鉄ライナーズ特別観戦優待デー!
10月5日(土)の近鉄ライナーズのホーム花園開幕戦、リコーブラックラムズ戦に500円で観戦できるご優待リーフレットを作成しました。
ワンコインで入場できる当日限りの特別優待で、これまでラグビー観戦に行く機会がなかった方も、気軽に花園まで足をお運びください。
当日、ライナーズテントにリーフレットを持参ください。
入場券引換時間は、10時30分から14時40分までです。
下記の近鉄主要駅で設置しています。
<置場所:(近鉄主要駅)>
大阪難波・大阪上本町・鶴橋・布施・近鉄八尾・河内国分・大和高田・大和八木・榛原・名張・八戸ノ里・瓢箪山・生駒・大和西大寺・近鉄奈良・京都・大久保・新田辺・天理・王寺・大阪阿部野橋・矢田・藤井寺・古市・富田林・高田市・橿原神宮前・下市口・近鉄名古屋・近鉄蟹江・桑名・近鉄四日市・白子・津・伊勢中川・宇治山田・鳥羽の各駅
<注意事項>
リーフレットがなくなり次第、設置を終了させていただきます。
各駅の設置枚数に関するお問い合わせには回答できません。予めご了承下さい。
詳しくはこちら
■KIPSポイントライキャンペーン
KIPSカード、近鉄花園ラグビー場の「入場券」のほか、次のいずれかを呈示するとKIPSポイント100P進呈。
①スーパーマーケットKINSHO東花園店での1,000円以上の「当日のお買い上げレシート」
②サポーターズクラブ会員証送付時に同封しておりますチラシの「100P進呈券」
※KIPSホームページからプリントアウトしたものも含む
③近鉄ライナーズオリジナルグッズを1,000円以上購入時にお渡しする「100P進呈券」
お問合せ:KIPSコールセンター TEL:0570-020-383
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝・年末年始休)
詳しくはこちら
■「WE ARE LINERS!」写真撮影会
<実施時間>13時00分~13時30分
選手の顔をくり貫いたライナーズ記念撮影用ボードをライナーズテント付近に設置。ライナーズの選手と一緒に撮影ができます。
実施時間以外でも、ライナーズ記念撮影用ボードを使って自由に撮影していただけます。
<物販のご案内>
■選手フィギュアの発売
今シーズンも、選手フィギュアを発売いたします。ラインナップを一新し、新たに5選手のフィギュアが登場します。昨シーズン同様、1回につき500円です。新登場の5選手は、次のとおりです。
坂本 和城、レプハ ラトゥイラ、ジェフリー イエロメ、森田 尚希、松岡 勇
お問合せ:(株)近鉄百貨店 法人外商本部 TEL:06-6625-2097
9月30日(月)ライナーズの選手が地元近鉄東花園駅・布施駅・大阪難波駅でトップリーグ花園開幕PR活動を実施しました。
【トップリーグ第5節 10月5日(土)14時キックオフ リコーブラックラムズ戦
試合会場:近鉄花園ラグビー場】
東花園駅での活動が、「週刊ひがしおおさか」のサイトで詳しく掲載されています。
たった1つのプレーが近鉄ライナーズから勝利を奪った。
わずかワン・アクションだった。
1勝2敗、勝ち点6で迎えたトップリーグ第4戦、キヤノンイーグルス戦。17-15と2点リードで迎えた後半25分だった。
自陣22メートル内側まで攻められた。キヤノンのラックからの球出しに、飛び込んだ選手がいた。大槻卓レフェリーの長い笛が響く。「オフサイド」。ライナーズ側の溜息、キヤノン側の拍手が交錯する中、CTB三友良平が正面PGを難なく沈めた。
17-18。
逆転を許す。この3点が勝敗を分けた。加点はなかった。
ただの敗戦ではない。パナソニックワイルドナイツ、クボタスピアーズに続く3敗目は、11月に行われるセカンドステージでの各組上位4チームによるグループAへの参加を困難にさせるものだった
前主将、FB髙忠伸が表情を歪める。
「あのPGが分岐点だった。あれだけ、反則をするな、と後ろから声をかけたのに…。チーム全体として意思統一ができていなかった。あの点差、あの時間帯。本当にもったいない。ディシプリンできなかった」
試合後、同じ意味の言葉を繰り返した。
英語の綴りは「DISCIPLINE」。ラグビーでの意味は規律である。反則をしない。ライナーズはその規律を守れなかった。スタンド中央の上部にあるチーム席からキヤノン・永友洋司監督はピンチに陥る度に「ディシプリン、ディシプリン」とスタンドに反響する大声を張り上げた。前に飛び出すディフェンスシステムを崩さず、個人ではなくチームとして行動しろ、という願いだった。キヤノンの反則12はライナーズの8を上回る。しかし、決定的な違いは、後半25分以降、キヤノンは再逆転の可能性をもたらす自陣でのペナルティーを一切犯さなかった、ということだ。
後半25分だけではない。伏線はあった。
後半12分、SO重光泰昌がPGを入れ、17-12とリードを広げた。その3分後、オフサイドを連発。CTB三友にプレースキックをポスト中央に通された。キヤノンはゴール前で10人モールを挑んできた。反則者はトライを防ごうと必死だった。気持ちは分かる。しかし、結果は3失点。後半25分と合わせて6点を失った。PGはチャージに行けない。キッカーの動的プレッシャーはない。相手ではなく自分との戦いに専念できる。反則者は3点が刻まれる怖さを理解していない、ととられても仕方ない。
前節14日、ライナーズに敗れたコカ・コーラウエストレッドスパークスの向井昭吾ゼネラル・マネジャーは言う。
「たった一つのプレー、一つのジャッジで、その試合だけでなく、チーム自体が死んでしまうこともある」
向井は現役時代、日本代表FBとして15キャップを獲得し、2003年の第5回ワールドカップでは代表監督も経験した。この日は、自チームの試合前、前週対戦したライナーズの戦況を見つめ、そしてつぶやいた。
髙が帝京大学卒業後、2003年から2008年まで6年間在籍した日本IBMビッグブルーはトップリーグ所属時代もあった。しかし、世界的不況の波を受け、会社に積極的強化を打ち切られた。世界に名をとどろかせたコンピューター会社に起こった出来事はつい最近である。チームはリーグの下部組織、トップイーストで存続しているものの、登録部員は20人を少し超える程度。昔の面影はない。
髙は向井の言う「チームの死滅」を体験していた。だからこそ、試合のすう勢を決めるわずか1つの反則にこだわった。向井が言うように、髙が感じるように、一つの約束破りが、怠惰な動きが、勝ち負けにつながり、やがてはチームの存在そのものを脅かす可能性は十分にあるのだ。
向井の髙への評価は最上である。
「プレーには常にひたむきさ、必死さがある。ラインブレイク時には、例え捕まっても必ずボールを出して来る。ターンオーバーを許さない最高のプレーヤー。キックを落とす地点のいやらしさなどを含め、私が今、ジャパンの監督なら迷わず彼を代表に選ぶ」
ライバルチーム首脳が抜群の褒め言葉を贈る男の繰り返しの後悔を、反則者のみならず、チーム全体で受け止めなければならない。
今季3敗目はファンの応援も無にした。
トップリーグ11年目で初めてとなる山口県での開催。山陽新幹線とタクシーを乗り継ぎ、大阪から2時間以上かかる維新百年記念公園陸上競技場には200人近いサポーターが集まった。午後3時の試合開始前から降り始めた雨をものともせず、「WE ARE LINERS」と大合唱を行った。
無念の試合後、「近鉄ライナーズ応援くらぶ」の「旗振りおやじ」こと武広英司は淡々と話した。
「これでセカンドステージで上でやるのはきつくなった。だけど、残りの3試合を消化ゲームにしないで自分たちのやりたい事を再構築して頑張ってほしい。ここで諦めないで、いい経験にして後ろにつなげていってほしい」
山口県宇部市出身の武広は初の地元開催に対し、自腹を切ってチケット80枚を購入し、親戚や友人などに配り、声援を送った。2012年3月のトップリーグ表彰では代表者として特別賞を受けている。敗北に関係なく、今でも「ライナーズ愛」を持ち続けている。
武広を含めたファンは彼らの貴重な時間を費やしている。
ライナーズのチームスタッフの一人は、最寄りの新山口駅で、土地の銘菓を購入した。
「日頃、お世話になっている飲食店へのお土産にする」
その気持ちを選手たち全員が胸に秘めなければならない。プロ野球、阪神タイガース、Jリーグ、浦和レッズと同じくらい熱狂的で、それでいて、敗戦への非難を決して当事者にぶつけない人々の存在があるのだ。
戦術的には181センチ、96キロのSOアイザイア・トエアバを完全に封じ込めなかった。ニュージーランド代表キャップ36のキウイはキヤノンがスコアした全2トライどちらにも絡んだ。
前半17分、LO松岡勇とCTB森田尚希の間のわずかなギャップをついてスピードで裏に抜け、FB橋野皓介にパスを出した。同32分には手首だけを使うハンズでボールをつなげ、最後はHO山本貢がインゴール左隅に飛び込んだ。穴を見つける目、ランニング、パス。ライナーズは1人にやられた。
「ライナーズが強いチームというのは知っていた。勝ててうれしい」
トエアバは以前手術した臀部を傷め、前半で退場した。それでも足を引きずることなく、笑顔でスタジアムを後にした。
前田隆介監督は唇をかむ。
「トエアバに関してはトイメンに立った人間がしっかりマークすること。さらに左右の人間がチェックをして素早くカバーに寄れ、と指示を出していたが…」
抜かれたのはセットプレーではない。フェイズを重ねられた、乱戦の中ではあった。それでも2トライすべてがトエアバを起点にして生まれた事実は反省すべき点である。
この日戦った両チームの歴史は対照的だった。キヤノンの創部は1980年、ライナーズは1929年。51年の開きがある。キヤノンのチーム強化は2010年からだ。トップリーグで戦ったのは昨年度のみ。かたやライナーズは今年、創部85年目である。その間、優勝は日本選手権3回、全国社会人大会8回を数える。もちろん、歴史の長さだけで強弱を論ずるのはナンセンスだ。キヤノンはトエアバに代表されるようにレベルアップに躍起になっている。
ただ、選手たちには重ねた歳月の重みを考えてほしい。85年という長さは作ろうと思っても、費用をいくらかけても、できるものではない。今、所属するのは、ぽっと出の、弱小チームではない。日本ラグビーをリードした歴史を持つチームなのだ。常にエンジと紺のジャージーをまとう誇りと先人に対するリスペクトを内包してグラウンドに入ってほしい。帰属するチームは素晴らしいのだ。
プールBのトップ4に入るパーセンテージは極めて低くなった。それでもまだ3試合が残る。
10月5日、リコーブラックラムズ
19日、ヤマハ発動機ジュビロ
27日、東芝ブレイブルーパス
次戦のリコー、ヤマハは今季初の近鉄花園ラグビー場。2試合を戦った長居ではない。今季5試合目でホームに初登場する。他チームと違い、唯一自前の日本を代表するラグビー場を持つよろこびを再認識できる。現在、プール1、2位にいる東芝とヤマハにアップセットを起こせば、わずかながら希望はつながる。もちろん大前提は次のリコーに勝つことだ。
次戦のリコーは1953年創部。ライナーズと同じ古豪だ。優勝は日本選手権2回、全国社会人大会3回。定期戦を兼ねた、同じような歴史をたどるチームとの一戦を、かすかな可能性を高めるきっかけにしたい。今や日本代表の顔となりつつあるFLマイケル・ブロードハーストを軸としたFWサイドのケアは重点項目である。
ホームである。
熱狂的なファンの声援がある。
舞台設定は整った。
あとは奇跡を信じて、やるだけだ。
(文:スポーツライター 鎮 勝也)
(写真:加守 理祐)
【前田監督コメント】
遠い所まで応援に来ていただき、ありがとうございました。
皆様の熱いご声援に勝利で応える事ができず、残念でなりません。
次節は、ホーム花園での開幕戦です。
何としても、気迫あるプレーで勝利をもぎ取りたいと思っております。
引き続き、皆様のご声援、何卒宜しくお願い申し上げます。