前田監督からの退任メッセージ
私、前田隆介は今季限りで監督を退任させていただきます。
2011年シーズンより5年に渡り、近鉄ライナーズ監督として指揮させていただきました。就任当初より日本一という高い志を目標としましたが、結果的には達成できなかった責任は監督として痛感しております。ただやるからには日本一になりたいと本気で取り組む姿勢は絶対的に大切な事だと思っております。だからこそ最善を求め、最善を尽くす、最善の目標に本気で向き合うことの重要性を40年以上日本一(優勝)から遠ざかっているチームに熱を吹き込むことに邁進しました。
初年度にトップリーグ5位、以降3年間は7位、10位、12位と順位を下げる結果となり、大変苦しい思いをしましたが、昨シーズン最終順位7位という成績で少し順位を挽回できたシーズンでした。この5年間本当に多くの経験をさせていただきました。その中でも、監督初年度開幕3連勝スタートを切って、トップリーグでの幣部史上最高順位の5位になれたこと。24歳の勇猛果敢なタックラー中井太喜(故)との別れ。ギリギリの惜敗が続き上位に食い込めなかった2シーズンの悔しさ。公式戦15年ぶりにサントリーからの勝利。史上初の延長サドンデスでの勝利。等など、そのシーズンごとに出会いと別れが有り、喜怒哀楽がありました。どのシーンも貴重な体験でしたし、気づきと感謝の連続でした。それもこれもチームが存在し、そこに集う選手やスタッフそしてファン、家族、サポートいただいた関係者の方々のお蔭様で得られたものでした。ご関係くださったすべての方々やモノ、全てに感謝です。近鉄ライナーズコーチとして2年、そして監督として5年、合計7年間のお力添えに感謝です。本当にありがとうございました。
今後の役割や任務は未定ですが、どのような立場となれど、近鉄ライナーズが更なる発展の為に微力ながら尽力できればと思っております。
最後に、今後の近鉄ライナーズは坪井新監督のもと、新しいスタッフや選手と共に新しい風を吹かせ、更なる飛躍を遂げてくれると信じております。彼ならこれまで以上の素晴らしいチームへと進化させてくれると信じての交代です。このメッセージを読んでいただいている皆様方の更なるご声援と共に新たなチカラで進化し発展することを祈っております。
近鉄ライナーズ 前監督 前田隆介