【マッチサマリー】ジャパンラグビートップリーグ 第7節 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 戦
12月26日(土)14時キックオフ
近鉄ライナーズ 対 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦が
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)で行われました。
チームブースの様子
勝つか、負けるか
上位トーナメント【LIXIL CUP2016】進出をかけた戦い。
すべてをかけてREVIVEする時、
もう言葉は要りません。
グラウンドに立つメンバーが最高の「REVIVE」を体現するだけです。
透きとおるような青空、眩しい冬の日差しのもと。
いざ、決戦の時
試合前から「WE ARE LINERS!」のコールが響き渡ります。
近鉄は3試合ぶりにスピース選手・井波選手、2試合ぶりにトンプソン選手・重光選手・島選手がスターティングメンバーに名を連ねます。
対するNTTコムは、ワールドカップで世界を震撼させたラインブレイカーの日本代表マフィ選手、南アフリカ代表2キャップで抜群のキックセンスを持つヤンチース選手、韓国代表の中心選手でスピードとパワーを兼ね備えた諸葛選手、7人制日本代表経験のある鶴田選手がスタメンに入ります。
NTTコムのキックオフで試合が開始されます。
【前 半】
14分
(近鉄)NTTコム陣22mライン付近 近鉄ボールラインアウト、5番松岡選手がキャッチ後すぐにBKに展開、12番ウィンターステイン選手が思いきり縦を突きラック、ラックサイドを8番スピース選手が力強く突きラック、順目に2番樫本選手がラックサイドを突きラック、その後逆目に6番タウファ選手がラックサイドを力強く突きダブルタックルを受けながらラック、そこでNTTコムは反則を犯します。
10番重光選手がペナルティゴールを狙いますが、惜しくもゴールポストにあたり決まらず、0-0。
17分
(近鉄)NTTコム陣22mライン 近鉄ボールラインアウト、8番スピース選手がキャッチ後モールを形成します。プッシュしますが停滞し、右オープンにパスアウトし一度縦を突きラック、9番金選手がすぐにパスアウトし10番重光から13番井波選手にパスを繋ぎラック、そこでNTTコムはホールディングの反則。
10番重光選手がペナルティゴールを決め、3-0。
23分
(NTTコム)近鉄陣ゴール前5mライン NTTコムボールラインアウト、キャッチ後モールを形成し、そこから8番マフィ選手がボールを持ち出しゴールライン寸前まで突進、その後近場を一度突き、その後すぐに2番須藤選手が地を這うようにインゴールに飛び込み、トライ。
10番ヤンチース選手のゴールも決まり、3-7。
28分
(NTTコム)近鉄陣22mライン手前 NTTコムアタックのラック、連続攻撃からテンポ良く左オープンに展開、10番ヤンチース選手から2人飛ばしパスで8番マフィ選手へ繋ぎ、マフィ選手はディフェンダー2人引きつけてタイミング良く6番栗原選手へパス、栗原選手は大外で完全にフリーになった7番金選手へパスを繋ぎ、金選手は約25m走り抜けトライ。
ゴールは決まらず、3-12。
35分
(近鉄)NTTコム陣22mライン手前 近鉄ボールスクラム、まず14番田中選手がスクラムからパスを受け全力疾走で10番ヤンチース選手にぶち当たりラック、そのラックサイドをトンプソン選手の負傷退場により代わりに入った19番村下選手がスピード良く縦を突きラック、その後逆目に9番金選手から少し広めにポジショニングした10番重光選手へパスアウト、重光選手は閃光の如く走り込んできた15番髙選手へ内返しパス。髙選手はそのまま裏に抜け、NTTコム15小倉選手をチェンジ・オブ・ペースで抜き、トライ。目の覚めるようなトライでした。
10番重光選手のゴールも決まり、10-12。
38分
(NTTコム)近鉄はキックオフのボールをキャッチ後、ノットリリースザボールの反則。
10番ヤンチース選手がペナルティゴールを決め、10-15。
~前半終了~
前半開始早々の途中出場で勝利に貢献 村下選手
2トライの大活躍 髙選手
3試合ぶりの出場 スピース選手
井波選手のアタック
激しいブレイクダウンの攻防
【後 半】
7分
(NTTコム)近鉄陣10mライン付近 NTTコムボールスクラム、近鉄がコラプシングの反則。
10番ヤンチース選手のペナルティゴールが決まり、10-18。
24分
(近鉄)NTTコム陣10mライン 得たペナルティキックを9番金選手がタップキックでリスタート、5番松岡選手にパスを繋ぎ松岡選手はディフェンダー1人を払いのけ力強くゲイン、その後順目に6番タウファ選手が力強く縦をつきラック、次は逆目に2フェイズ重ねます。その後逆目にパスアウトし15番髙選手が小刻みにフェイントを入れながらアタックしラック、そのラックでNTTコムがオフサイドの反則。
10番重光選手のペナルティゴールが決まり、13-18。
1トライ、1ゴールで逆転のスコアとなりました。
30分
(近鉄)NTTコム陣22mライン付近 近鉄ボールスクラム、BKに展開し10番重光選手がアグレッシブに仕掛けラック、その後テンポよく、勢い良くサイドを駆け上がってきた5番松岡選手にパスし松岡選手は途中出場の20番ラトゥイラ選手にショートパス。ラトゥイラ選手は3人にタックルされながらもレッグドライブで前進しラック、その後逆目に2人飛ばしのロングパスで10番重光選手へ、重光選手は相手ディフェンダーのギャップ見逃さず突き、敵陣深くまで攻め込みラック、その後近場を力強く4フェイズ重ね、ラックからパスアウトしたボールを20番ラトゥイラ選手→10番重光選手→15番髙選手→途中出場の23番テイラー選手と繋ぎ、大外でボールを受けたテイラー選手はタッチラインギリギリでタックルされながら、ディフェンダー2人を引きつけ、そのあと技ありの内返しパス。パスを受けた髙選手は華麗にダイビングトライ。
18-18の同点に。
10番重光選手が右隅の難しい角度のゴールを決め、20-18。
この日一番の歓声が沸き起ります。
38分
(NTTコム)近鉄陣10mライン 近鉄ボールスクラム、近鉄はスクラムで反則。
NTTコムはペナルティゴールを狙います。
NTTコム15番小倉選手のキックは右に逸れ、スコアは変わらず。
20-18。
残り1分
NTTコムの猛攻を、近鉄は魂の「REVIVE」でディフェンスし続け、守りきり、このスコアのままノーサイド。
~試合終了~
チームに勢いを与えたテイラー選手の走り
強いボールキャリーの松岡選手
フィジカルなディフェンス 森田選手
インパクトプレイヤーとして勝利に貢献 ラトゥイラ選手
勝ち越しゴールを決めた 重光選手
我慢し続けた 試合終了後
昨シーズン、4位のチームと勝ち点で並びながら、得失点差で5位となり、各組上位4チームによる舞台に進めなかった、近鉄ライナーズ。
その「悔しさ」を胸に、チーム一丸、「努力」に「努力」を重ね、掴み獲った更なる高みへの舞台。
トップリーグ上位トーナメント【LIXIL CUP2016 1回戦】、神戸製鋼コベルコスティラーズ戦。
次の舞台でも「不断の努力」で戦いの準備をし、試合に臨みます。
引き続き、皆さまの熱いご声援宜しくお願い致します!
マン・オブ・ザ・マッチのタウファ選手
ノーサイドの精神 試合終了後は健闘を称え合います
グリーティングタイムの様子(左からテイラー・ラトゥイラ・福地選手)
最後はチーム1つになって
【前田監督(記者会見コメント)】
遠く瑞穂までたくさんのファンの方が来てくれた中、NTTコムさんとこの状況(上位ト
ーナメント【LIXIL CUP2016】進出をかけた試合)の競った試合ができて良かっと思
います。
前半はリアクションが悪く、風上を有効にすることもできませんでした。
後半は「自分達で変える」と、選手がマインドチェンジし、体を張って修正することができました。
諦めずに勝利を手にした選手を称えたいです。いつも後押ししてくれるファンにも感謝したいです。
【豊田キャプテン(記者会見コメント)】
NTTコムさんとのこの決戦を多くのファンの方の前でする事ができ、嬉しく思います。
試合内容は今シーズンで一番課題の多い内容でした。
勝利できたのは、地力がついた事と良く「我慢」できた事だと思います。
しっかり規律の部分とセットプレーを修正して、次の試合に臨みたいと思います。
(写真:加守 理祐)