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2013年1月29日 (火)

ヤマハ発動機ジュビロ戦レポート

 ワイルドカードトーナメント2回戦がライナーズのホームスタジアム近鉄花園ラグビー場で行われました。ライナーズの5年ぶりの日本選手権出場に向けて、何としても勝利に結びつけたい試合です。試合当日はリーグ戦の順位により、ホーム花園では慣れないビジター側のベンチです。体の芯まで冷えてしまう程の凍てつくような気温ですが、サポーターの皆様の応援はいつもと変わらず熱く「WE ARE LINERS!」のコールが会場全体に響き渡ります。

 前半、重光のキックオフで試合が始まります。

 ライナーズは開始早々、グラウンドを広く使って積極的に攻撃しますが、自らのミスとヤマハの強烈なタックルでなかなかチャンスが作れません。

 前半3分 敵陣10m付近のラックからトンプソンがパスを受け突進。しかし、ヤマハの激しいディフェンスを受けてターンオーバー。その後バックスに大きく展開され、11番の徐選手がヤマハ陣22mから近鉄陣10m付近まで独走。何とか髙キャプテンがタックルで阻止するも、ラック後すぐにバックスに展開され、ライナーズのディフェンスラインが下がりきれずオフサイドの反則。15番の五郎丸選手(現日本代表)が難なくペナルティーゴールを決め、0-3。

 

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 すぐに反撃を試みるライナーズですが、自らのミスとアンラッキーなプレーが続き、なかなかリズムを掴めません。

 しかし、再三のヤマハの波状攻撃を、中井の体を張った前に出るタックルや、トライ寸前でタッチに追い出す大西の好タックルなどでなんとかトライラインを割らせません。

 11分に自陣22mライナーズボールのラインアウトでボールを獲得しモールを形成したが、直後にボールをもぎ取られそのままテンポ良く攻撃されて、自陣中央5m付近のラックから9番池町選手がパスダミー。ライナーズのディフェンダーが大きくつられてしまい、ギャップができたラックサイドをそのまま突かれてトライ。ゴールも決まり、0-10。

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 その後もライナーズは、ヤマハの力強い・スピーディーなアタックに翻弄され、またスクラムでも圧倒され、15分、21分にトライを許しゴールも決められます。22分にはペナルティーゴール、37分には再びトライを奪われ、0-32。

 「今日はどうした、近鉄」暗雲がホーム花園に立ち込めます。

 なんとか反撃の狼煙を上げたいライナーズ。ヤマハの反則で得たペナルティーゴールも狙わず、トライを獲るため積極的に攻撃を仕掛けます。

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 前半終了寸前の40分 敵陣22mラックから左に展開しパスを受けた重光が独特のステップと力強い突進でゴールライン寸前まで大きくゲイン。その後のラックから金が2人飛ばして中井にパス。さらに太田→成とフォワードの選手でボールを繋いで右中間にトライ、

5-32。なんとか後半に望みを繋げます。

 そして、そのままヤマハが27点のリードで前半を終了します。

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後半ヤマハのキックオフで試合が再開されます。松岡、髙キャプテン筆頭に力強いアタックで反撃を試みますが、前半同様、自らのミス、スクラムで大きくプレッシャーを受け全くリズムが掴めません。

逆にヤマハは両センター マレ選手・シアレ選手を軸にした怒涛の攻撃が止まりません。

 ヤマハは13分のトライを皮切りにトライラッシュ。時計が31分を指す頃には5-58と逆転するにほぼ不可能な大差をつけられます。

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 そんな状況の中、「GO!GO!近鉄!」のサポーターの皆様の力強い声援がホーム花園に響き渡ります。

 その熱い声援にどうにか応えたいライナーズ。

 後半34分 敵陣22m付近で22番パトリスのアタックを止めた坂本がそのままボールをもぎ取り、独走してトライ。重光のゴールも決まり、12-58。

 何とかプライドと意地を見せますが、この反撃がやっとでした。

その後37分、39分と立て続けにヤマハにトライを獲られ。 12-70。

 ノーサイド。

 終わってみれば、10トライを奪われ、リーグ戦を含めて今シーズンワースト失点。

 ライナーズはこの試合で今シーズンの公式戦を終える事になりました。

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 この現実を受け止め、この悔しさを糧に必ず来シーズンはパワーアップしたライナーズをサポーターの皆様にお披露目します。

 今シーズンも、最後まで心温まる熱いご声援ありがとうございました!

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