リコーブラックラムズ戦レポート
ワイルドカードトーナメント1回戦がライナーズのホームスタジアム近鉄花園ラグビー場で行われました。ここからは負ければ即シーズン終了のノックアウト形式です。またライナーズにとっても5週間ぶりの本拠地での試合で、5シーズンぶりの日本選手権出場に大きく前進するための大事な試合です。いつも大声援を送って頂いているサポーターの皆様の為にも「絶対に負けられない戦いです!」
ゲーム前のウォームアップから両チーム共に闘志が漲っています。
前半はライナーズが風上です。試合に影響を与えるような強風です。前半のうちに得点を重ねたいところです。
最初に得点したのはライナーズで、前半2分敵陣10m付近スクラムからフェアバンクスが鋭いステップでラインブレイクし、その後のラックでリコーがオーバーザトップの反則。重光が危なげなくペナルティーキックを決めます、3-0。幸先良いスタートをきります。
しかし、前半10分森田が危険なプレーでまさかのシンビン(10分間の一時退場)。バックスが一人少ない不利な状況の中、15分、17分と連続トライを許し、その後のゴールも決められ、3―14。嫌な空気が流れます。
この空気を吹き飛ばしたのが世界クラスのフィニッシャー ギア。23分敵陣5メートル付近のラックから金のパスを受け、揃っている相手ディフェンダーを物ともせず、1人、2人、3人、4人と弾き飛ばし右中間にトライ。重光のゴールも決まり10―14。
勢いの出たライナーズは27分ハーフウェイライン付近から右に展開、トンプソンの絶妙なパスをフェアバンクスが勢いよく走り込みラインブレイク、そのあと好フォローで走り抜けてきたギアにパス。そのまま走り切りトライ。その後のゴールも決まり17-14。逆転に成功します。
リコーの激しい攻撃にも、トンプソン、中井、タウファが先頭に立ち、好タックルを連発。リコーに得点を与えません。
そして36分敵陣5メートル付近のラックから金がフェアバンクスにパス。そのまま巧みなステップとボディバランスでトライライン直前まで大きくゲインし、その後のラックから金が力強くサイドを突きトライ、22-14。
ライナーズが8点差のリードで前半を折り返します。
この日、大きく不利になる風下の後半。相手はリーグ戦にて辛くも2点差で勝利したリコー。
最後まで激戦になることは必至です。
前半と同じく先に得点したのはライナーズで、1分敵陣10m付近のスクラムでペナルティーキックをもらい、田中(正)がタップキックで速攻。その後湧き出るような力強い攻撃でテンポよくフェーズを重ね、最後はすっぽりあいたラックサイドを鄭が突きトライ、29-14。
しかし、そのあと21分、やはり個々のポテンシャルが凄いリコー。ワイナンド選手(南アフリカ代表キャップ37)が個人技でディフェンスの隙を一瞬で突きそのまま独走し、トライ。そのあとのゴールも決まり、29-21。
また嫌な空気が…
しかし今日のライナーズは一味違いました。
「獲られたら、獲り返せ!」のライナーズ大応援団のコールに後押しされるように、31分敵陣5mラインアウトからモールを形成、その後最後尾のタウファがサイドを力強く突き大きくゲインし、またも金が速攻でサイドアタックを仕掛けてトライ。重光のゴールも決まり、36-21。
後半43分、リコーの16フェイズもの攻撃を「REVIVE」しまくり止め続け、最後は相手のパスミスを誘い、そのボールを吉川が拾いそのままトライ。ゴールも決まり43-21。まさにチームスローガン「REVIVE」を体現するような、そんなトライシーンでした。
ここでノーサイド
ライナーズが43-21で勝ちました。
次戦は、対戦相手“ヤマハ発動機”、試合会場“近鉄花園ラグビー場”、そして“日本選手権出場を懸けた戦い”。昨年度と全く同じシチュエーションです。
昨シーズンのライナーズを乗り越える絶好のチャンスです。
「チームが1つ」になって、最高の準備をして決戦に臨みます。
熱いご声援宜しくお願い致します。