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2020年1月21日 (火)

【マッチサマリー】2020/1/19 栗田工業ウォーターガッシュ戦

トップチャレンジリーグ最終戦。勝てばライナーズの優勝が決まる一戦は、東京・秩父宮ラグビー場にて栗田工業と戦いました。

トンプソンルークの現役ラストマッチということもあり、14599人のお客様にお越しいただき、14時キックオフで試合が始まりました。

序盤、ライナーズは栗田工業の固いディフェンスに苦しめられます。密集でのバトルに負けてボールを失うシーンが何度かあり、なかなかリズムに乗ることができません。ポゼッションでは圧倒し、敵陣でプレーをしますがスコアに結びつけるまでには時間がかかりました。
前半12分、ようやくプレーがつながります。ゴールライン前でNo.8ロロのオフロードからLOストーバークがトライ。クーパーのコンバージョンは失敗で、5-0と先制します。
続く前半20分、強みのスクラムからNo.8ロロが自らサイドで持ち込んでトライ。ここもコンバージョンは失敗し、10-0になります。
続く前半24分は、SOクーパーがペナルティからキックでゴールラインギリギリにタッチに出し、5mラインアウトを得ます。スローはやや乱れたものの、LOトンプソンがしっかり確保してモールドライブ。HO樫本がグラウンディングし、トライを奪います。SOクーパーのコンバージョンがポールに当たりながらようやく決まり、17-0とします。

その後も長短織り交ぜたパスでボールをよく動かし、何度もゴールラインに迫りますがあと数センチで取りきれないシーンが見られます。なんとかこじ開けたのは、前半34分。残り5mのマイボールスクラムを押すとペナルティトライを奪い、24-0と突き放します。
このあたりから、ライナーズの集中力が高くなり、相手よりも先に動くプレーが見られるようになります。
38分、SOクーパーがペナルティから速攻すると、栗田工業はノーボールタックルでシンビンに。数的優位を生かします。41分、ラックからSOクーパーが左に走ってダミーに。SHゲニアは右に走り込んだCTBステイリンにパスアウトしトライを奪い、31-0で前半を折り返します。

数多くのチャンスを作りながら、とりきれない時間が目立った前半でしたが、後半はうまく修正していきます。

後半6分、キックオフから攻め込まれ、ゴール前からなんとか挽回した自陣10m付近右の栗田工業ボールラインアウトをFL菅原がスティールします。すぐにSHゲニアが中央にフラットに回し、FL野中がラインブレイク。SOクーパーから左のFBマシレワに回すと、狭いディフェンスの合間を一気に駆け抜けてトライを奪います。コンバージョンは後半からFBマシレワ。しっかり決めて38-0とリードを広げます。
後半に入って、さらに集中力が増し、コンタクトポイントで前に出られるようになったライナーズは猛攻をかけます。CTB森田、FL菅原、FL野中、No.8ロロがいい動きを見せ、交代で入ってきたSHライアン、HO高島も必ずゲインするなど常に自分たちのペースでミッションを遂行していきます。

後半12分、敵陣22m内のマイボールラインアウトからゴール前のラック。SOクーパーのパスにFL野中がタックルを受けながら押し込みグラウンディング。コンバージョンも成功して、45-0。
23分も同じく敵陣22m内のマイボールラインアウトから継続。栗田工業の出足の早いディフェンスに阻まれながら継続し、HO高島のゲインでゴール前にラックラックを作ります。すぐにSHライアンが、走り込んできたSOクーパーに早いパスを出し、そのままトライ。
続いて、後半28分。FBマシレワが中央から右外のロロに飛ばしパスでトライ。さらに31分は、自陣の栗田工業ボールラインアウトを奪い、No.8ロロが約60mを独走してトライ。
コンバージョンをLOトンプソンが決めるサプライズもあり62-0。セットプレーでも、パス回しでも相手を圧倒します。

今シーズン、点差を広げた後の後半にゆるさが出るのが課題になっていましたが、最終戦は最後まで手を緩めません。
後半38分、PR山口が強い当たりでゲインし、さらに相手タックルをSHライアンが弾き飛ばしてブレイクし、FL辻からFBマシレワに。中央にトライを奪ってコンバージョンも成功。69-0に。
そして、ロスタイムに入った50分。ゴール前で攻め続け、LOトンプソンのトライへ期待が高まりましたが、自らボールを回すことを選択。一番外のFBマシレワがトライを決めて、74-0で試合が終了しました。

今季最終戦を12トライ、完封で締めくくり、全勝優勝を達成することができました。

ライナーズは昇格のない難しいシーズンに、公式戦を神戸製鋼に喫した1敗のみで駆け抜けたことを成長と捉え、新しいシーズンの準備に入ります。

今後ともご声援、よろしくおねがいします。

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