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2018年6月12日 (火)

練習試合レポート(VS キヤノンイーグルス)

春シーズンの2戦目は、東京都町田市・キヤノンスポーツパークでキヤノンイーグルスと対戦しました。アウェーの中にも熱心なライナーズファンが見守るなか、13時にキックオフしました。

SOステイリンのキックで試合が開始されます。試合開始からFWの強い縦の突進を軸に、SH住吉がリズムを作り、軽快さが感じられます。FL田淵、NO8村下の動きもよく、集散も早く敵陣深くでプレーすることが多くなります。
FWが勝ち取った優位な状況にBKもすばやく対応。WTBロテ、SOステイリンが内がえしのパスを試みるなど、ディフェンスに的を絞らせません。

前半6分、敵陣残り5mラインアウトを確実にマイボールにし、得意のモールドライブに持ち込みます。うまくディフェンスされながらも、ライナーズは進路をずらしそのままインゴールへ。HO樫本がトライを奪います。SOステイリンのGは失敗して5-0。

その後もパスが乱れたりとプレーの精度に問題はありますが、右中間のSOステイリンから左端WTB島へのキックパスでトライを狙うなど思い切ったプレーが目立ち、見せ場の多い展開にスタンドからもたびたび大きな声援が上がります。
SOステイリンのエリアマネジメントも光り始めました。長いキックでキヤノンの選手がいない場所へ確実に落とし、常に敵陣でのプレーをライナーズに選択させます。
継続して攻め続け、前半21分に残り5mのラインアウトから再びモールドライブ。またもHO樫本が抑えてトライを奪います。Gも決まって12-0。

このあとも危なげなく敵陣でプレーした39分、LO尾上のビッグゲインなどで敵陣ゴールライン前のマイボールスクラムを獲得すると、押し勝ってインゴールへ。あと一歩でボールがスクラムから出てしまいますが、すばやくNo.8村下がカバーして展開し、SH住吉からSOステイリンへ。左にCTB森田が走り込みますが、パスダミーでディフェンスを翻弄し自ら縦に走りトライを奪います。Gも成功して19-0とし、前半を折り返します。

ミスはあるものの、意図したアタックが多く実った前半でしたが、メンバーを入れ替えた後半は流れを掴むのに時間がかかってしまいます。


後半、最初のスクラムは主導権を握れたものの、ラインアウトを獲得する機会は少なくなり、ルーズボールへの働きかけも遅くなります。
ディフェンスでもコンタクトで差し込まれて、ペナルティも多くなり、キックでもエリアを取られてしまいます。
後半10分、キックパスを右に決められて19-7。続けて自陣10m付近でのタックルミスからビッグゲインを許し、オフロードパスを通されトライを献上。19-12と1トライ1ゴール差に詰め寄られます。
ミスも重なり常に自陣でのプレーが続きます。3つ目のトライ献上はスクラムからでした。自陣のゴールラインを背にして押し負け、スクラムトライを許します。Gは外れて、19-17とあっという間に2点差に。
相手を勢いに乗せてしまうと付き合ってしまう。昨年からよく見られた「悪癖」が出てしまいます。

しかしこの日は、ここからもうひと踏ん張りします。


試合終盤、PR豊田が幾度となく縦に走り込み、PR浅岡、LO山口浩平もそれに続き、粘り強く攻め続けます。そしてFLストーバーグのゲインもあり、敵陣深くでのアタックが続いた38分。
左中間残り10m付近のラックで、SH福居からLO寺田へと渡り、CTB三原が一番外のWTBオリビエへ飛ばしパスを通し、右隅にトライ。難しいコンバージョンをSO重光が決めて、26-17。相手ディフェンスを完璧に崩したトライで相手を振り切り、新体制初勝利をものにしました。


先週同様、メンバーチェンジのタイミングで流れが変わる厳しい展開でしたが、その中からチャンスを見いだし再び自分たちのアタックをして勝利できました。
昨年からの課題を解決しつつ、高いスタンダードの構築へ来週の宗像サニックス戦も戦っていきます。
引き続きのご声援、よろしくお願いします。

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