【マッチサマリー】 トップリーグ第11節 神戸製鋼戦
リーグ戦も残り3試合。もう1つも負けられないなか、ライナーズは12月9日(土)、伝統の阪神ダービー・神戸製鋼戦を神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて戦いました。なお、近鉄グループホールディングス株式会社 山口昌紀 相談役が前日に逝去したことに伴い、ライナーズの全選手が腕に喪章を着けて試合に臨みました。
【前 半】
若干の風上の中、キックオフ。SO野口、FBマシレワのキックで優位に立ちたいところでしたが、試合開始早々の3分、FBマシレワのキックをチャージされ、自陣深くで相手ボールのラインアウトとなり、その後タックルミスからSOイーリに先制トライを奪われます。コンバージョンも決まって0-7。
16分には自陣22m内のディフェンスが左サイドに偏ってしまい、キックパスで右サイドに振られてWTB林にトライを許し、0-14。試合序盤で試合の主導権を握られてしまいます。
さらに22分にもPGを決められて0-17となりますが、ここからようやくライナーズのアタックに勢いが出てきます。風上を利して、キックのエリア取りで優位に立ち、23分にテンポの良いアタックからFL田淵がインゴールに飛び込みます。これはオブストラクションの判定でノートライとなりますが、これに気落ちすることなくその後もライナーズが優勢に試合を進めます。
29分に自陣10mライン付近での神戸製鋼ボールスクラムを完全に押し勝ってNo.8イオプアソがスティール。相手選手が誰もいない左サイドを走ってゴールライン手前5mまでビッグゲイン。インゴール直前でディフェンスされたものの、冷静にFL田淵にパスを出し、一気に右へボールを回すとFBマシレワがディフェンスをかわしてトライを奪います。相手ディフェンスを完全に崩してのトライに、スタンドのライナーズファンから大きな声援が起こりました。SO野口のコンバージョンも成功し、7-17。
その後もライナーズペースで試合が進みますがスコアには至らず、7-17のまま前半を終了します。
【後 半】
前半の追い上げムードのまま、後半は是が非でも先にスコアして点差を詰めたいところでしたが、開始直後から神戸製鋼の攻勢にさらされ、6分に自陣のラックのターンオーバーからトライを奪われて7-22とされます。13分にSO野口のPGで10-22としますが、16分に敵陣でのパスミスを神戸製鋼CTB山中に奪われて独走トライを許し、7-27。自分たちのミスからスコアされ、点差を広げられてしまいます。
その後はライナーズが臆せず攻め続けます。途中出場のCTBアーウォン、No.8イオプアソ、FBマシレワがゲインを繰り返し、試合を優位に進めるなか、20分に敵陣左サイドでFLトンプソンがゲイン。その外でフォローするWTB島にボールをつなげると、スピードを活かして残り20mを走りきり、そのまま飛び込んでトライ。難しい角度からのコンバージョンをSO野口が決めて17-27と10点差とし、逆転への望みをつなげます。
さらにアタックを続けるライナーズでしたが、課題のラインアウトや、パスの精度が悪くFWでの優位性とスピードを活かせません。逆に不用意なペナルティーやミスを神戸製鋼に確実にトライに結び付けられ、後半36分で17-39と試合を決められてしまいます。
38分、FLトンプソンがディフェンスを交わし続けて約30m走りきりトライを奪って意地を見せます。ホーンが鳴ってからもチーム一丸のアタックを試みましたが、ここでも敵陣でのパスミスからボールを蹴り出され、結局22-39のスコアで試合終了。
今シーズン一番のアタックを見せつつも、相次いだミスを確実に得点に結びつけられ、点差をつけられての敗戦となりました。課題となったプレーの精度にフォーカスし、次節の東芝戦に必勝を期して準備していきます。引き続きのご声援をよろしくお願いします。
坪井監督コメント
「本日の試合に際しまして、兵庫県協会をはじめ関係者の皆様に御礼を申し上げます。前節から中5日という短い準備期間でしたが、自分たちの強みをさらに磨こうと準備してきました。感想を申し上げますと、悪いところと良いところがはっきり出た試合でした。開始早々キックチャージに始まりラインアウトミスやタックルミスといった自分たちのミスで相手にスコアさせてしまいましたし、良いアタックができているにも関わらずパスの精度が悪く相手のスコアに繋げられました。ポジティブな面でいえば、強みであるスクラムでターンオーバーしてトライに繋げることができましたし、最後まで諦めずアグレッシブにアタックする姿をお見せすることができました。来週は東芝さんが相手で強豪との対戦が続きます。ベストな準備をして臨みたいと思います」
樫本キャプテンコメント
「本日は素晴らしい会場で試合をさせていただき、有難うございました。自分たちのアタックやディフェンスの改善点が明確に見えた試合でした。敵陣へ入ってから攻めきれなかったことと、自分たちのミスで相手に流れを与えてしまったことを修正して次の試合に活かしていきたいと思います。」
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(写真:加守 理祐)