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2017年12月 4日 (月)

【マッチサマリー】 トップリーグ第10節 サントリー戦

11月のウィンドウマンスも明けて、トップリーグが再開。えがお健康スタジアム(熊本)にて昨年度の王者サントリーサンゴリアスと対戦しました。一昨年は見事な勝利をもぎ取りましたが、昨年は開幕戦で1点差の敗戦。リベンジを期して挑みました。外国人枠を考慮してNO8イオプアソをリザーブ、11月に合流したばかりの新戦力のCTBナイジェル・アーウォンをスターティングメンバーで起用し、バックスのアタック強化を意識したメンバーで臨みます。

 

まず先制はサントリーでした。キックオフからテンポの良いアタックでライナーズ陣内に入ると、10mライン付近でループパス。ライナーズディフェンスが薄くなった内をCTBマグネイに突かれて一気にインゴールまで走られてしまいます。コンバージョンは外れて0-5。簡単にサントリーペースでトライを許します。

 

それでも、その後は相手の好きにさせません。接点では後手を踏みながらも、要所要所でサントリーのアタックのテンポを遅らせて粘り強いディフェンスで対抗し、追加点を許しません。

 

得点はビハインドながらもゲームの主導権を握りつつあるかに見えましたが、20分過ぎ、攻め込みながらもミスで得点に結び付けられず、エリア取りで後手を踏むと、続けてペナルティを犯してしまいます。サントリーはすかさずゴールライン前まで攻めると、27分、SO小野がグラウンドの端から端まで蹴り込んだキックパス。WTB長友に抑えられ、トライを奪われます。コンバージョンも決まって0-12と突き放されます。ディフェンスは機能しているものの、アタックでは自分たちのミスから良い流れを継続できません。

しかし30分を過ぎたあたりから、ライナーズのアタックに勢いが増します。SO野口の精度が高いパスにWTB矢次、CTBアーウォンが応え、よく前に出られるシーンが目立つようになります。

ついに36分、22m内でフェイズを重ねてゴールライン際まで迫ると、ラックからボールを持ち出したSH榎本が自ら持ち込んでトライを奪います。SO野口のコンバージョンは外れたものの5-12と追い上げ体制に入り、前半を終了します。 

 

 

【後 半】

後半に入ってもライナーズの勢いは続きます。1分、密集でターンオーバーするとSH榎本が敵陣深くへキック。点々とするボールに自分から働きかけ、サントリーのボール処理に絡んでペナルティを得ます。残り5mのマイボールラインアウトという絶好のチャンスでしたが、サントリーにボールを取られてしまいます。その直後に再度残り5mでマイボールラインアウトを得ますがまたも失敗、スコアには至りませんでした。

 

このチャンスをものにできなかったことが影響してか、その後ライナーズはオフサイドを連発してしまいます。サントリーは常にアドバンテージを得ながらアタックできる状況となり、ライナーズは劣勢に立たされます。12分にサントリーにPGを決められて5-1510点差に広げられ、さらに直後のアタックでこの試合動きのよかったSH榎本が負傷交代をすると、完全に流れはサントリーへ。

 

17分には大外へのパスを奪おうとしたFBマシレワがインテンショナルノックオンでペナルティトライを献上。5−22に点差を広げられ、さらにシンビンで14人に。その後もサントリーにゲームを支配され、28分と38分にラインアウトからモールを押し込まれてトライを献上。ライナーズ最後のアタックも、密集でのノックオンで試合が終了しました。

 

5-34と力差を感じさせられる敗戦となりました。前節NEC戦の課題だったラインアウトはこの試合でも精度が低く、致命的なミスが目立ちました。ディフェンスは自分たちの形を維持でき、アタックの精度も高まりつつあります。次節、神戸製鋼戦に向けて集中力を高め、しっかり準備して挑みます。

 

引き続きのご声援よろしくお願いします。

 

 

坪井監督コメント

「はじめに昨年4月の熊本県での地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。また、近鉄が熊本でトップリーグの試合をするのは初めてでしたが、ご尽力いただいた熊本県協会や関係者の皆様に御礼申し上げます。前半は準備したことを出せましたし、王者サントリーを倒しに行こうとするメンタリティーを選手は見せてくれたと思います。ただラインアウトなど自分たちのミスでチャンスを潰してしまい、後半は課題であった規律も乱れてペナルティが増えてしまいました。もっと良くできた事にフォーカスして、次の神戸戦もしっかり努力して今回以上のベストを尽くした準備をして臨んでいきたいと思います」

 

樫本キャプテンコメント

「本日はありがとうございました。サントリーさんのアタックのテンポを何とかして自分たちのディフェンスで殺していこうと考えていました。ディフェンスが多くなるのは分かっていましたし、そこは良い準備をして臨めました。前半はやりたいことが出せましたが、後半の入りで獲り切れなかったのが響きました。あそこで取っていればもっと締まった試合にできたと思いますが、サントリーさんの我慢の方が上でした。点差は開きましたが得るものもありましたので、次の神戸戦に向けて準備していきたいと思います」

 

 

 

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(写真:加守 理祐)