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2016年12月22日 (木)

【マッチサマリー】ジャパンラグビートップリーグ第12節 東芝ブレイブルーパス戦

12月18日(日)  13:00 キックオフ

近鉄ライナーズ 対 東芝ブレイブルーパス

がヤンマースタジアム長居で行われました。

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気温の低い日が続いていた大阪でしたが、当日は良く晴れ絶好のラグビー日和となったヤンマースタジアム長居。スタジアムには2775人の観客が訪れ、朝早くからライナーズサポーターの皆様もテントに訪れていただきました。

前節6度目の7点差以内の敗戦を喫し、6連敗となったライナーズ。

後一歩のところで勝ちきれない試合が続く中、この見えない壁をなんとか打開したいところ。

「フィジカル勝負」

対東芝ブレイブルーパス戦においてのキーワードです。

昨年度「TOP4」のチームの1つにしてフィジカルを全面に押し出したプレースタイルから繰り出される激しいボールキャリー能力とフォワードのモール攻撃はトップリーグナンバー1といっても過言ではありません。

そんな相手に対して我らがライナーズもフィジカル勝負を真っ向から挑みます。

相手の強みを消し去り試合を優位に進め、目標としている打倒「TOP4」をなんとか成し遂げたいところです。

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近鉄ライナーズのプライドを懸けた闘いが開始されます。

【前半】

開始早々キックオフボールを東芝14番石井選手にダイレクトキャッチされピンチを迎えます。

7分

自陣中盤東芝ボールスクラム9番金選手がオフサイドの反則。東芝ペナルティゴールを選択。

東芝9番小川選手のゴール決まり 0-3

先制を許す近鉄ですが、その後の時間は動き出しの早いセットで安定したディフェンスを見せます。

両チーム得点のないまま20分を過ぎた頃試合が動きます。

26分

フィジカル勝負を真っ向から受けて立つ近鉄、しかしさすがの昨年度「TOP4」の東芝、1対1のぶつかり合いで少しずつ前に出られるようになり近鉄がタックルに人数をかけてしまいフェイズを重ねるごとに数的有利な状況を作り出されてしまいます。

ゴール前東芝9番小川選手が持ち込んでできたラックから東芝13番カフイ選手が1つサイドをついて大きく展開、東芝15番宇薄選手に対して近鉄13番森田選手が思い切って前に出てプレッシャーをかけますが、少しずらされたところに近鉄12番ファインガ選手が寄ってしまいそのまま東芝8番リーチ選手→東芝14番石井選手とパスを繋がれトライを奪われます。

東芝9番小川選手のゴールキック成功 0-10

30分

近鉄攻め込んだ場面でオフロードパスのミス、東芝にボールを蹴られ一気に自陣ゴール前5m地点へ。精神的にも辛い状況、そこへ東芝フォワードのサイド攻撃。東芝4番梶川選手が突進、ラックから東芝3番湯原選手が持ち出しゲインを許しさらに近鉄の足が完全に止まったところへ東芝1番三上選手がボールを拾いそのままインゴールへ。

東芝9番小川選手のゴールキック成功 0-17

がっくりと肩を落とす選手が目立つ近鉄。悪い流れはさらに続きます。

35分

自陣22m付近東芝ボールラインアウト、東芝6番メッサム選手に大きくゲインを許し3人がかりのタックルでなんとか止めますが、そこからすぐに展開され東芝10番バンワイク選手にボールが渡ったところ、フォワードの選手とのミスマッチをつかれそのままトライ。

東芝9番小川選手のゴールキック成功 0-24

~前半終了~

キックに加え、ランニングでも魅せた宮田選手

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抜群の安定感、高選手は今季初先発

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今季のライナーズを象徴するスクラム

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ディフエンス面でも光った前田選手

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【後半】

24点ビハインドで迎えた後半、勝利の為には何とか得点を取りたい近鉄ですが簡単なミスが目立ち流れを掴むことが出来ません。

6分

この場面も東芝の攻撃の始まりはターンオーバーから、自陣10mライン付近でボールを奪われ東芝7番山本選手、8番リーチ選手と連続で右サイドへ走り込まれ、さらに右へ今度は東芝6番メッサム選手、巧みなステップで近鉄ディフェンスをかわされ、東芝11番松延選手→東芝3番浅原選手とボールを繋がれトライを奪われます。

東芝9番小川選手のゴールキック成功 0-31

10分

ハーフウェイライン近鉄ボールラインアウト、ここでも東芝にボールを奪われます。そこから東芝13番カフイ選手、8番リーチ選手と強い選手に大きくゲインを許しタックルに人数をかけてしまう近鉄。最後は完全に人数を余られたところ東芝10番バンワイク選手→東芝7番山本選手とボールを繋がれ5本目となるトライを許します。

東芝9番小川選手のゴールキック成功 0-38

後半23分にはもう一本トライを取られ 0-45

このまま何もできずに終わるわけにはいかない近鉄。ようやく得点のチャンスが訪れます。

31分

攻撃の始まりは25分ハーフウェイライン付近近鉄ボールラインアウト、そこからボールを継続し約5分間アタックを続け重ねたフェイズは15フェイズ。お互いに苦しい時間帯ですがなんとか意地を魅せたい近鉄は後半代わって入った22番重光選手、今シーズン初出場の15番髙選手を中心に少しずつですがゲインを重ね東芝の反則を誘います。敵陣22mライン付近、相手に休む暇を与えず5番松岡選手がタップキックでリスタート。そこから17番田邉選手、18番才田選手が連続でサイドアタック。出来たラックのボールを22番重光選手が拾い上げ少しゲインしたところさらに4番ストーバーク選手。近鉄にアドバンテージが出たところで10番野口選手がさらにゲイン!そこから大きく左へ展開12番ファインガ選手→22番重光選手→15番髙選手とボールを繋ぎトライ!!

近鉄この試合待望のトライはボールを繋いで繋いで23フェイズ全員で走りきって奪ったトライでした!

22番重光選手のゴールは失敗 5-45

さらに32分

トライの後のキックオフ。キャッチした14番田中選手の思い切りのいい突進、そこから19番村下選手が1つポイントを作ってさらに素早く左へ、ウイングの位置に入った9番金選手が走ります。そこから今度は大きく右へ展開、6番トンプソン選手→10番野口選手→12番ファインガ選手とボールを繋ぎハーフウェイライン付近までボールを運びます。出来たラックから今度はもう一度左へ大きくボールを動かします。22番重光選手→4番ストーバーク選手→23番松井選手→9番金選手へとボールが渡り左サイドタッチライン際を大きくゲイン。東芝のタックルを受けますが粘って粘ってフォローについた4番ストーバーク選手にボールを返すと、そのまま走りきってのノーホイッスルトライ!!

22番重光選手のゴール成功 12-45

意地のトライを魅せた近鉄ですが、反撃もここまで。試合終了間際にさらに2本トライを奪われて試合終了となります。

~試合終了~

近鉄ライナーズ 12-59 東芝ブレイブルーパス

勝負を挑んだフィジカルの部分で劣勢になり、自分達のミスから80分間流れを掴むことができずに完敗となりました。

プレーに円熟味がでてきた樫本選手

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持ち味の思い切りのいいランニングは健在、田中選手

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約40mを走りきってのトライ!ストーバーク選手

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運動量豊富なフランカー辻選手

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後半ライナーズに勢いをもたらした重光選手

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【坪井監督コメント】

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「まず始めに、こういう厳しい状況であってもいつも試合会場で声援を送ってくださる近鉄サポーターの皆様、そしてこのような素晴らしいスタジアムで試合が出来たことに感謝したいと思います。今日の試合はスコアに現れているとおり東芝さんの強みを消せなかった、そして自分達のケアレスミスが多かったので、あれだけミスをしてしまっては勝てないというのが今の率直な意見です。来週には神戸製鋼さんとの試合もありますのでしっかりとレビューをして残りの3試合でなんとかライナーズのラグビーを示していきたいと思います。」

【豊田キャプテンコメント】

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「東芝さんの強みであるフィジカルの部分で勝とうと挑んだ試合で逆に負けてしまったのが今日の敗因だと思います。本日はどうもありがとうございました。」

苦しい試合が続く中、会場に駆けつけて声援を送ってくださったサポーターの皆様どうもありがとうございました。

皆様の温かく、厳しい声援一つ一つが我々ライナーズの力となります。

次節はキンチョウスタジアムで神戸製鋼コベルコスティーラーズとの試合です。

目標である打倒「TOP4」を成し遂げるチャンスはまだ残っています。阪神ダービーとなる次節、とにかく相手よりも1点でも多く取り、なんとしてでも勝ちにいきます!!

ライナーズは下を向きません、常に前を見続けこれからも突き進んで行きたいと思いますので、皆様どうか熱い声援をよろしくお願い致します!!

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(写真:加守 理祐)