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2015年12月 1日 (火)

【マッチサマリー】ジャパンラグビートップリーグ 第3節 サントリーサンゴリアス戦

11月28日(土)11時40分キックオフ

近鉄ライナーズ 対 サントリーサンゴリアス戦が

パロマ瑞穂ラグビー場(愛知)で行われました。

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(過去サントリー戦 戦績) 

昨年度ファーストステージ 30-31、後半17分に逆転され、1点差で敗北。

ワイルドカードトーナメント1回戦 16-24、後半26分に逆転され、接戦の末敗北。

今年度プレシーズンリーグプール戦 16-20、またも後半27分に逆転され敗北。

課題は明確、「最後の最後までプレーの精度を高く保つこと。」

サントリーとの公式戦、15年ぶりの勝利がかかった戦い。

パナソニック戦からの1週間、「リベンジ」する為の準備は整いました。

グラウンドに立つメンバーが「エンジと紺」の責任とプライドをかけて、「80分間、動き続ける」、「REVIVE」し続けるだけです。

 

名古屋の地にかかわらず、ライナーズの大旗が揺れ、心強い声援が飛び交います。

近鉄は13番に今年度加入でトップリーグ初スタメンの井波選手が入ります。

 

対するサントリーは、PR畠山選手・LO真壁選手・NO8ツイ選手・SO小野選手ら記憶に新しいワールドカップで活躍した日本代表メンバーがスターティングメンバーに名を連ねます。

他に、日本代表13キャップのFL佐々木選手、南アフリカ70キャップのSHデュプレア選手、日本代表2キャップのCTB村田選手、日本代表18キャップのFB有賀選手がスターティングメンバーに、日本代表5キャップのPR垣永選手、サモア代表24キャップのSOピシ選手がリザーブメンバーに名を連ねます。

 

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選手入場

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 エスコートキッズと記念撮影

 サントリーのキックオフで試合が開始されます。

【前 半】

 4分

(近鉄)近鉄陣22mライン付近から10番重光選手が敵陣にボールを蹴り込みます。サントリー陣22mライン付近でキャッチしたサントリー15番有賀選手は、ハイパントキックを蹴ります。そのボールを8番スピース選手がキャッチし、タックルを受けながらフォローに走ってきた15番髙選手にパス、高選手はすぐに前がフリーになっている重光選手にパス、重光選手は少し流れながら外にフォローしていた11番島選手へスイッチパス、島選手はキレキレのステップで4人抜き去りラインブレイク、スピードに乗ってサントリー陣22mラインまで走り、サントリーディフェンダー3人を欺く内返しロングパスで2番樫本選手へ、樫本選手は体勢を崩しながらしっかりとキャッチし約20mを走り抜け左中間にトライ。

10番重光選手のゴールも決まり、7-0。

会心のスタートをきります。

 

 7分

(近鉄)サントリー陣22mライン付近、タッチに出たボールをサントリー8番バーガー選手がクイックスローでリスタート、10番小野選手→15番有賀選手→14番中づる選手と長いパスで繋ぎ、中づる選手はスピードを生かして裏に出ようとしますが、13番井波選手が狙いを定めたタックルで一発で仕留めます。ラック後サントリー9番デュプレア選手から8番ツイ選手へパスを繋ぎアタックを仕掛けます。そこに1番豊田キャプテンが渾身のロータックルでツイ選手を倒し、6番タウファ選手が激しくラックファイト、7番佐藤選手も反応良くデュプレア選手をオーバーしスペースをとり、フリーになったボールをこれまた抜群の反応で9番金選手が拾い上げ、ディフェンダー3人をうまくかわし約50m走り抜け、最後は好フォローの8番スピース選手に繋ぎ、中央までまわってトライ。

10番重光選手のゴールも決まり、14-0。

勢いは止まりません。

12分

(サントリー)近鉄陣ゴール前5mライン、得たペナルティキックを9番デュプレア選手がタップキックでリスタート、自ら縦を突きラック、その後オープン側に3フェイズ重ね、最後は10番小野選手が1人、2人とディフェンダーをかわし一度捕まりますが強引にインゴールにボールを叩きつけ、トライ。

ゴールも決まり、14-7。

 

15分

(近鉄)サントリー陣22mライン付近 サントリーボールスクラム、サントリーはコラプシングの反則を犯します。

10番重光選手のペナルティゴールが決まり、17-7。

 

30分

(近鉄)サントリー陣ゴール前5mライン 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後モールを形成しトライを狙いますが崩れます。ここから12番デアリエンディ選手などの力強いボールキャリーで怒涛の7フェイズ重ねます。ラック後9番金選手のパスが少し後ろに逸れますが、5番松岡選手が拾い上げしっかり前に出て丁寧にボールをロングプレース、その後ショートサイドに走り込んでいた4番トンプソン選手→2番豊田キャプテンと質の高いパススキルで14番田中選手まで繋ぎ、右隅に飛び込みトライ。

その後のゴールは決まらず、22-7。

 

39分

(サントリー)近鉄陣22mライン付近 サントリーボールスクラム、オープン側にパスアウトし、FWとBKが一体となって14フェイズ重ね、その後ラック、9番デュプレア選手がボールを少し持ち出し、後ろから勢い良く走ってきた13番村田選手へパス、村田選手は僅かなギャップで裏に抜けそのままインゴールへ。

ゴールも決まり、22-14。

 

~前半終了~

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開始4分 全力疾走でのトライ 樫本選手

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TL初出場とは思えない安定したプレー 井波選手

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リアクションの良いプレーが光った 金選手

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まさにスーパーマン的なパフォーマンス スピース選手

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爆発的なスプリントを魅せた 島選手

  

【後 半】 

27分

(サントリー)近鉄陣ゴール前5mライン サントリーボールスクラム、オープン側にパスアウトし3フェイズ重ねます、その後のラック後左オープンにパスアウト、10番小野選手から13番村田選手へ飛ばし、村田選手は詰めてきたタックラーをうまくかわし、2人余っている外側にパス、余っている状態でパスを受けた23番塚本選手がトライ。

その後のゴールは決まらず、22-19。

 

31分

(近鉄)サントリー陣22mライン手前 サントリーボールラインアウト、獲得後左オープンにワイドアタックします。途中出場の22番森田選手が、飛ばしパスを受けたサントリー23番塚本選手に狙いすました詰めのタックルをあびせます。そこに素早く8番スピース選手がジャッカルに入り、サントリーのノットリリースザボールを誘います。

10番重光選手がきっちりペナルティゴールを決め、25-19。

 

その後、サントリーの「アグレッシブ アタッキングラグビー」の猛攻にあいますが、その都度近鉄は「REVIVE」し守り続け、ノーサイド。

 

~試合終了~

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脅威的なタックル回数 トンプソン選手

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日本代表ツイ選手に激しくDF

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 タックルで流れを変えた 森田選手

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ノーサイド お互いを称え合います

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 マン・オブ・ザ・マッチのデアリエンディ選手

トップリーグ通算9戦全敗のサントリーから挙げた初めての勝利。

近鉄のタックル回数287(前節パナソニック戦103)が試合の激しさを

物語ります。

 

次戦は、過去2シーズン黒星をつけられているクボタスピアーズです。

2014年度2ndステージ:近鉄 10-19 クボタ

2013年度1stステージ:近鉄 17-22 クボタ

     2ndステージ:近鉄 17-20 クボタ

 

サントリーの勝利を自信と弾みにして、チーム一丸「不断の努力」で準備し、クボタ戦に臨みます。

 

引き続き、皆さまの熱いご声援宜しくお願い致します!

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試合後グリーティングタイムの様子(左から井波・福地選手)

 

【前田監督(記者会見コメント)】

 名古屋まで応援に来てくださったファンの方々に感謝致します。

前節の反省を生かして、選手達が後半の最後まで本当に集中して我慢し続けてくれました。
まだまだトップリーグは続きますので、良い準備をして試合に臨み続けたいと思います。

 

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【豊田キャプテン(記者会見コメント)】
多くのファン方の前で試合ができて幸せに思います。

勝因は、前節の悔しさを持って、この一週間、チーム全員で良い準備が

できたことだと思います。

ピッチに立った全員が本当に後半必死に戦ったと思います。

チームメイトを誇りに思います。

歴史を作ることができたと思います。

 

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(写真:加守 理祐)