【マッチサマリー】ジャパンラグビートップリーグ 第3節 サントリーサンゴリアス戦
11月28日(土)11時40分キックオフ
近鉄ライナーズ 対 サントリーサンゴリアス戦が
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知)で行われました。
(過去サントリー戦 戦績)
昨年度ファーストステージ 30-31、後半17分に逆転され、1点差で敗北。
ワイルドカードトーナメント1回戦 16-24、後半26分に逆転され、接戦の末敗北。
今年度プレシーズンリーグプール戦 16-20、またも後半27分に逆転され敗北。
課題は明確、「最後の最後までプレーの精度を高く保つこと。」
サントリーとの公式戦、15年ぶりの勝利がかかった戦い。
パナソニック戦からの1週間、「リベンジ」する為の準備は整いました。
グラウンドに立つメンバーが「エンジと紺」の責任とプライドをかけて、「80分間、動き続ける」、「REVIVE」し続けるだけです。
名古屋の地にかかわらず、ライナーズの大旗が揺れ、心強い声援が飛び交います。
近鉄は13番に今年度加入でトップリーグ初スタメンの井波選手が入ります。
対するサントリーは、PR畠山選手・LO真壁選手・NO8ツイ選手・SO小野選手ら記憶に新しいワールドカップで活躍した日本代表メンバーがスターティングメンバーに名を連ねます。
他に、日本代表13キャップのFL佐々木選手、南アフリカ70キャップのSHデュプレア選手、日本代表2キャップのCTB村田選手、日本代表18キャップのFB有賀選手がスターティングメンバーに、日本代表5キャップのPR垣永選手、サモア代表24キャップのSOピシ選手がリザーブメンバーに名を連ねます。
選手入場
エスコートキッズと記念撮影
サントリーのキックオフで試合が開始されます。
【前 半】
4分
(近鉄)近鉄陣22mライン付近から10番重光選手が敵陣にボールを蹴り込みます。サントリー陣22mライン付近でキャッチしたサントリー15番有賀選手は、ハイパントキックを蹴ります。そのボールを8番スピース選手がキャッチし、タックルを受けながらフォローに走ってきた15番髙選手にパス、高選手はすぐに前がフリーになっている重光選手にパス、重光選手は少し流れながら外にフォローしていた11番島選手へスイッチパス、島選手はキレキレのステップで4人抜き去りラインブレイク、スピードに乗ってサントリー陣22mラインまで走り、サントリーディフェンダー3人を欺く内返しロングパスで2番樫本選手へ、樫本選手は体勢を崩しながらしっかりとキャッチし約20mを走り抜け左中間にトライ。
10番重光選手のゴールも決まり、7-0。
会心のスタートをきります。
7分
(近鉄)サントリー陣22mライン付近、タッチに出たボールをサントリー8番バーガー選手がクイックスローでリスタート、10番小野選手→15番有賀選手→14番中づる選手と長いパスで繋ぎ、中づる選手はスピードを生かして裏に出ようとしますが、13番井波選手が狙いを定めたタックルで一発で仕留めます。ラック後サントリー9番デュプレア選手から8番ツイ選手へパスを繋ぎアタックを仕掛けます。そこに1番豊田キャプテンが渾身のロータックルでツイ選手を倒し、6番タウファ選手が激しくラックファイト、7番佐藤選手も反応良くデュプレア選手をオーバーしスペースをとり、フリーになったボールをこれまた抜群の反応で9番金選手が拾い上げ、ディフェンダー3人をうまくかわし約50m走り抜け、最後は好フォローの8番スピース選手に繋ぎ、中央までまわってトライ。
10番重光選手のゴールも決まり、14-0。
勢いは止まりません。
12分
(サントリー)近鉄陣ゴール前5mライン、得たペナルティキックを9番デュプレア選手がタップキックでリスタート、自ら縦を突きラック、その後オープン側に3フェイズ重ね、最後は10番小野選手が1人、2人とディフェンダーをかわし一度捕まりますが強引にインゴールにボールを叩きつけ、トライ。
ゴールも決まり、14-7。
15分
(近鉄)サントリー陣22mライン付近 サントリーボールスクラム、サントリーはコラプシングの反則を犯します。
10番重光選手のペナルティゴールが決まり、17-7。
30分
(近鉄)サントリー陣ゴール前5mライン 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後モールを形成しトライを狙いますが崩れます。ここから12番デアリエンディ選手などの力強いボールキャリーで怒涛の7フェイズ重ねます。ラック後9番金選手のパスが少し後ろに逸れますが、5番松岡選手が拾い上げしっかり前に出て丁寧にボールをロングプレース、その後ショートサイドに走り込んでいた4番トンプソン選手→2番豊田キャプテンと質の高いパススキルで14番田中選手まで繋ぎ、右隅に飛び込みトライ。
その後のゴールは決まらず、22-7。
39分
(サントリー)近鉄陣22mライン付近 サントリーボールスクラム、オープン側にパスアウトし、FWとBKが一体となって14フェイズ重ね、その後ラック、9番デュプレア選手がボールを少し持ち出し、後ろから勢い良く走ってきた13番村田選手へパス、村田選手は僅かなギャップで裏に抜けそのままインゴールへ。
ゴールも決まり、22-14。
~前半終了~
開始4分 全力疾走でのトライ 樫本選手
TL初出場とは思えない安定したプレー 井波選手
リアクションの良いプレーが光った 金選手
まさにスーパーマン的なパフォーマンス スピース選手
爆発的なスプリントを魅せた 島選手
【後 半】
27分
(サントリー)近鉄陣ゴール前5mライン サントリーボールスクラム、オープン側にパスアウトし3フェイズ重ねます、その後のラック後左オープンにパスアウト、10番小野選手から13番村田選手へ飛ばし、村田選手は詰めてきたタックラーをうまくかわし、2人余っている外側にパス、余っている状態でパスを受けた23番塚本選手がトライ。
その後のゴールは決まらず、22-19。
31分
(近鉄)サントリー陣22mライン手前 サントリーボールラインアウト、獲得後左オープンにワイドアタックします。途中出場の22番森田選手が、飛ばしパスを受けたサントリー23番塚本選手に狙いすました詰めのタックルをあびせます。そこに素早く8番スピース選手がジャッカルに入り、サントリーのノットリリースザボールを誘います。
10番重光選手がきっちりペナルティゴールを決め、25-19。
その後、サントリーの「アグレッシブ アタッキングラグビー」の猛攻にあいますが、その都度近鉄は「REVIVE」し守り続け、ノーサイド。
~試合終了~
脅威的なタックル回数 トンプソン選手
日本代表ツイ選手に激しくDF
タックルで流れを変えた 森田選手
ノーサイド お互いを称え合います
マン・オブ・ザ・マッチのデアリエンディ選手
トップリーグ通算9戦全敗のサントリーから挙げた初めての勝利。
近鉄のタックル回数287(前節パナソニック戦103)が試合の激しさを
物語ります。
次戦は、過去2シーズン黒星をつけられているクボタスピアーズです。
2014年度2ndステージ:近鉄 10-19 クボタ
2013年度1stステージ:近鉄 17-22 クボタ
2ndステージ:近鉄 17-20 クボタ
サントリーの勝利を自信と弾みにして、チーム一丸「不断の努力」で準備し、クボタ戦に臨みます。
引き続き、皆さまの熱いご声援宜しくお願い致します!
試合後グリーティングタイムの様子(左から井波・福地選手)
【前田監督(記者会見コメント)】
名古屋まで応援に来てくださったファンの方々に感謝致します。
前節の反省を生かして、選手達が後半の最後まで本当に集中して我慢し続けてくれました。
まだまだトップリーグは続きますので、良い準備をして試合に臨み続けたいと思います。
【豊田キャプテン(記者会見コメント)】
多くのファン方の前で試合ができて幸せに思います。
勝因は、前節の悔しさを持って、この一週間、チーム全員で良い準備が
できたことだと思います。
ピッチに立った全員が本当に後半必死に戦ったと思います。
チームメイトを誇りに思います。
歴史を作ることができたと思います。
(写真:加守 理祐)