【マッチサマリー】ジャパンラグビートップリーグ 第1節 Honda HEAT戦
11月14日(土)14時05分キックオフ
近鉄ライナーズ 対 Honda HEAT戦が
ホーム・東大阪市花園ラグビー場で行われました。
チームブースの様子
雨模様にもかかわらず8,774人の観衆が訪れた花園ラグビー場。
ライナーズの応援旗が会場いっぱいに揺れ、ゲーム前から期待に満ちた熱い声援が、試合会場を包み込みます。
独特の空気が漂う、開幕戦。
ホーム花園。
選ばれたライナーズのメンバーは、「エンジと紺のプライド」にかけて、80分間戦わなければなりません。
ワールドカップの日本代表で活躍したトンプソン ルーク選手、南アフリカ代表53キャップの実力を持つピエール・スピース選手、南アフリカ代表の主力としてワールドカップ3位に貢献したダミアン・デアリエンディ選手、2年ぶりにトップリーグ出場の島選手がスターティングメンバーに名を連ねます。
対するHondaは、オーストラリア代表22キャップで198cmのヒュー・マクメニマン選手、南アフリカ代表27キャップで世界規格のFLマルセル・クッツェー選手、フィジー代表3キャップで日本国籍を取得しているトマシ・ソンゲタ選手、7人制日本代表で変幻自在のステップを踏むレメキ ロマノラヴァ選手がスターティングメンバーに、トンガA代表で機動力のあるフィナウ・トゥパ選手、オーストラリア代表35キャップの大物WTBディグビー・イオアネ選手がリザーブメンバーに名を連ねます。
エスコートキッズと記念撮影
近鉄15番髙選手のキックオフで試合が開始されます。
【前 半】
11分
(近鉄)Honda陣22mライン付近 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後モールを形成します。ジリジリとモールで押し込み10m前進し崩れます。その後FWで小刻みにパスを繋ぎ、8番スピース選手が力強く縦を突きラック、そのサイドを2番樫本選手がタックルを受けながらも激しいレッグドライブで前進します。ラック後すぐに9番金選手が拾い上げ、オフロードパスで7番佐藤選手に繋ぎ力強くゴール前まで前進しラック、9番金選手は判断良く人数で優位にたっている逆サイドへパスアウト、10番重光選手から8番スピースと繋ぎます。スピース選手は空いたスペースにスピードを生かして走り込み、タックルされながらトライ。
ゴールは決まらず、5-0。
16分
(近鉄)Honda陣22mライン付近 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後モールを形成しますが崩れます。その後FWが1つ、2つとサイドを突いたところで、Hondaがノットロールアウェイの反則を犯します。
10番重光選手のペナルティゴールが決まり、8-0。
20分
(Honda)近鉄陣22mライン入った位置でのHondaボールラインアウト、後方にスローイングしたボールが大きく後ろに逸れます。そのボールにHonda10番小西選手が反応し拾い上げゴールライン直前まで前進します。その後Honda FWがテンポよく力強く2フェイズ重ね最後は15番森田選手→14番レメキ選手と繋ぎ、右隅にトライ。
ゴールも決まり、8-7。
24分
(近鉄)Honda陣ゴール前5mライン手前 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後強固なモールを形成、Hondaのモールディフェンスにも動じず、低くなって少しずらしながら前進、Hondaはゴールライン寸前で堪らずモールコラプシングの反則を犯します。
ここで平林レフリーはペナルティトライの判定。
10番重光選手のゴールも決まり、15-7。
29分
(近鉄)Honda陣10mライン Hondaボールラインアウト、Honda選手の手に当たって後ろに逸れたボールを1番豊田キャプテンが反応良くキャッチし大きく前進します。
ラック後オープン側にすぐに4番トンプソン選手がサイドを突きラック、すぐに9番金選手がパスアウトし、7番タウファ選手→10番重光選手→12番デアリエンディ選手と繋ぎます。デアリエンディ選手は鋭く縦を突きラック、次は逆サイドのオープン側に大きく展開、10番重光選手→4番トンプソンン選手→5番松岡選手→14番田中選手と繋ぎ大外でラック、最後はまた逆サイドに大きく展開し、10番重光選手が味方選手2人の背中を通すパスで15番髙選手に繋ぎ、その後テンポよく12番デアリエンディ選手→13番森田選手→6番タウファ選手へと繋ぎ左隅にトライ。流れるような見事なトライでした。
ゴールは決まらず、20-7。
39分
(Honda)近鉄陣22mライン付近、近鉄はハイタックルの反則を犯します。
Hondaのペナルティゴールは決まらず、20-7。
42分
(Honda)近鉄陣10mライン付近、近鉄はオフサイドの反則を犯します。
Hondaのペナルティゴール決まらず、20-7。
~前半終了~
前田選手の力強いボールキャリー
豪快な突破とビッグタックルを魅せた田中選手
トップリーグデビューでいきなりトライ!スピース選手
ラインアウトでキャッチする佐藤選手
攻守にわたり世界規格のプレーを魅せたデアリエンディ選手
【後 半】
1分
(Honda)近鉄陣22mライン付近、Honda10番小西選手がドロップキックを蹴りますが、12番デアリエンディ選手のチャージにあい、不成功。
20-7。
14分
(近鉄)Honda陣ゴール前5mライン 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後モールを形成しますが、崩れます。その後FWとBKが一体となって怒涛の9フェイズを重ねます。最後は9番金選手がスペースのできたショートサイドを見逃さず突き、インゴールへ。
ゴールは決まらず、25-7。
23分
(Honda)近鉄陣ゴール前5mライン Hondaボールラインアウト、キャッチ後モールを形成しようとしますが崩れます。そこから近場を2フェイズ重ね、最後は8番トマシ選手がラックサイドを力ずくで突破しトライ。
ゴールは決まらず、25-12。
その後、何度かHondaゴールライン前まで攻め込みましたが、固いディフェンスに阻まれこのスコアのままノーサイド。
~試合終了~
威力を魅せたモール攻撃
金選手のトライシーン
安定したスローイングを魅せた樫本選手
やはり存在感大 トンプソン選手
この試合マン・オブ・ザ・マッチのスピース選手
4トライを挙げ、ボーナス点付きの勝ち点5を獲得しました。
次戦は昨年・一昨年とトップリーグ優勝の「パナソニックワイルドナイツ」
引き続き、皆さまの熱いご声援宜しくお願い致します!
ワールドカップでの功績を賞してトンプソン選手に花束贈呈
試合後のファンサービスの様子
グリーティングタイムの様子(左から南藤・東郷・才田選手)
【前田監督(記者会見コメント)】
天気の悪い中、多くのファンの方にお越しいただき、感謝申し上げます。
プレーについては、「厳しさが足りない」に尽きます。
これからもレベルの高いトップリーグチームとの対戦が続きます、その都度修正を
重ねて試合に臨んでいきたいと思います。
【豊田キャプテン(記者会見コメント)】
大変多くのファンの方に来ていただき感謝致します。また雨が降ってる中、最後ま
で試合を見てくださったファンの方に感謝したいです。
開幕戦ということで難しい試合になりましたが、「エリアをとること」については狙い通りにできました。
良い準備をして次の試合に臨みたいと思います。
(写真:加守 理祐)