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2013年12月26日 (木)

トップリーグ2ndステージ第4節 リコー戦レポート

トップリーグ2ndステージ第4節

近鉄としてはトップリーグで初めての試合開催となる千葉県・フクダ電子アリーナ。

関東エリアの公式戦勝利は、遡ること6シーズン前の東京・秩父宮ラグビー場(日本選手権1回戦 慶應義塾大学戦)から遠ざかっています。 

 

風が強いフクダ電子アリーナ。

千葉の地、試合開始前から「WE ARE LINERS!」のコールが会場内に響き渡り、応援団の旗がなびいています。

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前節の九州電力戦同様、近鉄が先制します。

 

開始早々、バックスのきれいなパス回しの後、11番李選手がビッグゲイン。

敵陣深くまで攻め込みます。

 

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4分 敵陣22m付近 相手ボールのスクラムをターンオーバー。9番金が素早くボールを拾い上げてゴール前まで前進、そこからFWがじりじり前進し、最後は8番佐藤が相手の低いタックルのさらに下を潜り抜けゴールラインギリギリで押さえてトライ。

ゴールも決まり、7-0。

 

さらに、この日のライナーズは、持ち前の展開ラグビーでリコーのディフェンスを翻弄します。

8分には敵陣右22m付近でペナルティーをもらい、10番重光がペナルティーゴールを狙い、難なくと決めます。10-0。

 

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しかし、徐々にゲームはリコーのペースに変わります。

キックで敵陣に入ったボールをリコーがパスミス。近鉄は一気にプレッシャーをかけてボールを奪いに襲いかかりますが、相手がうまくパスをつなぎ一転して大ピンチに変わります。リコー10番河野のキックパスをリコーの選手が押さえたかに見えましたが、トライを認められず。凌ぎきりましたが、その後に2本のペナルティーキックを決められ、10-6。点差を縮められます。

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31分 ハーフライン付近のマイボールラインアウトから左に展開。ライン参加した7番タウファは力強くラインブレイク、サポートした12番田中が強さを生かしてさらに前進。その後モールサイドを1番豊田がついて、テンポ良く、9番金から10番重光へボールが渡りラインブレイク。最後は14番ギアにボールを繋いでトライ。ゴールも決まり、17-6。近鉄らしいトライで点差を広げます。

 

40分には自陣ゴール前でハイタックルを犯し、ペナルティーゴールを決められ、17-9。

このまま、前半を終了します。

前半は攻撃のリズムは良かったが、ディフェンスではタックルに関する規律が安定せず前半だけでリコー3に対し8つのペナルティーを取られ失点が増えてしまう結果となってしまいました。

 後半に改善したいところです。

 

後半、10番重光のキックオフで試合が再開されます。

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開始早々から得点チャンスがやってきます。

ペナルティーを得てタッチキック、敵陣5m付近マイボールラインアウト。ボール獲得後、モールを形成してインゴールに飛び込みたかったのですが…

スロワー2番樫本が投げたボールはキャッチする筈のジャンパー6番大隈をオーバーし、逆にリコーの選手がキャッチ、近鉄陣に向けて思いきりキック。自陣22mまで戻されます。

 その流れで11分 自陣中央5m相手ボールスクラム、スクラムでリコーにプレッシャーをかけられ、リコー8番ボーク選手がサイドを突き、タックルに入った9番金をものともせず薙ぎ倒し、中央にトライ。 ゴールも決まり、17-16。1点差に詰め寄られます。

大チャンスが一気にピンチとなり、しかもトライを許します。勝負どころでトライを獲れません。

 

 その後、30分にリコー5番ポヒヴァ大和が11番李にノーバインドタックル・危険なプレーで10分間のシンビン。人数で優位にたち、スコアを重ねたい近鉄でしたが、その10分間でスコアは獲れず。

 「やはり関東では勝てないのか」

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 そんなジンクスを自らの力で払拭したい近鉄。

 30分 敵陣5mマイボールスクラム 近鉄はフォワードとバックスが一体となって、力強く5フェイズを重ね、最後は14番ギアがタックルされながらも相手ディフェンダーをもう一人引きつけ、ラストパス。そのパスをうけた12番田中が渾身のトライ。

ギアの技ありのプレーでした。その後ゴールも決まり、24-16。

 37分にリコーにペナルティーゴールを決められますが、近鉄はその後全員で体を張り続け、5点差を守りノーサイド。

 24-19の勝利。

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スピードを生かし、アグレッシブなアタックを繰り返し魅せた、李選手。

1stステージの課題、接戦をものにした近鉄。

6シーズンぶりとなる関東エリア公式戦勝利。

 

年明け1月5日の5節に向け弾みをつけたいところです。

 

12月27日、2ndステージ第2節で苦汁を嘗めさせられた豊田自動織機との強化試合。公式戦ではないですが、そこに近鉄の「意地とプライド」があります。

(本文敬称略)

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【マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた トンプソン選手】

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他のチームメートもいいプレーをしていたので驚きましたが、選んでいただいて光栄です。

負けられない試合、リコーさんに勝ちきる事ができよかったです。

ライナーズらしいプレーも随所にありましたが、課題も残る内容でした。

次節も勝利に貢献できるよう、全力で頑張ります!

サポーターの皆様、また試合会場でお会いするのを楽しみにしています。

 

 

【前田監督からサポーターの皆様へ】

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千葉までたくさんのサポーターの皆様に応援に来ていただき、感謝申し上げます。

その中でリコーさんとゲームをできたこと、嬉しく思います。

後半はミスが重なり、アタック時間が少なかったのですが、最後はディフェンスで勝ちきる事ができました。

勝負所でのミスが多く、トライをとりきれない場面があるのが反省です。

改善に努め、今後もライナーズの目指すラグビーを追及していきたいです。

 

(写真:石坪 隼)