8月17日 九州電力キューデンヴォルテクス戦レポート
花園に九州電力キューデンヴォルテクスを迎えての開幕直前の強化試合。
まだ8月中旬。16時キックオフといっても、蒸し暑くラグビーをするには過酷なコンディションの中、どれだけミスを少なくしライナーズのラグビーをできるか!?
この試合は、ファーストステージを勝ち抜くための大事なシュミレーションゲームです。
ライナーズはスタートのNO8にラディキ・サモ選手を投入しチームの完成度の最終チェックをします。
試合はライナーズ・重光選手のキックオフでスタート。序盤はライナーズが積極的にボールを動かしますが、相手も前に出るデフェンスで応戦します。3分にゴール前のラックから出たボールを10番重光選手がディフェンスラインのギャップをついて先制のトライ。自らがゴールも決めて、7-0。
ゲームの主導権を握ります。
その後は、両チームそれぞれ持ち味を出してこう着状態が続いたのですが、21分に8番サモ選手が均衡を破ります。ラインアウトから出たボールをライナーズはうまくコントロールできなかったのですが、7番タウファ選手が相手のデフェンスラインをこじ開けて大きく前進。できたラックから10番重光がものすごい勢いで走り込んできた8番の巨漢、サモ選手に短いパスを出して周囲にいたディフェンダーを振り切ってトライ。正面からのゴールも決まり、14-0。
続いて、27分には、いいリズムでボールを左右に動かして、またもや10番重光がデフェンスラインのギャップをついてラインブレイク。14番坂本に繋いで中央にトライ。21-0とリードを広げます。
点差が開くとライナーズのアタックがやや雑になってきます。リスクの高いパスを通してチャンスを作ろうとチャレンジしますが、31分にハーフウェイ中央付近でミスボールを奪われ左に展開されてバックスの選手の個人技で遅れたデフェンスラインのギャップをつかれて一気にゴールラインを割られます。
さらに39分にもタックルが甘くなったところに連続攻撃を仕掛けられ、トライを許し、21-12。ゴールも決められ、21-14で前半を折り返します。
後半は、相手の出足が早いディフェンスに対応するためアタックの組み立てを変えて挑みます。FW周辺から相手ディフェンスを攻撃して、リズムを掴みます。9分にゴール前でペナルティーキックを獲得。8番サモ選手がゴール前までボールを運び最後は9番金選手が上手くラックサイドを突いてトライ。続いて13分にもペナルティーキックから速攻で攻め、最後はこのところ好調を維持している2年目の3番前田がインゴールに飛び込んでトライ。
20分には、サモ選手のタックルから相手ボールをターンオーバー。そのボールが再びサモ選手の手に渡り、5番松岡選手→途中出場のギア選手とパスがつながりトライ。
10番重光選手のゴールキックも決まり、42-14。点差を広げます。
34分にインターセプトからトライを奪われますが、39分に敵陣ラインアウトからモールを作り、押し込むと同時に途中出場の豊田選手が巧みにモールサイドを突いてトライ。このゴールは15番高選手が決めて、49-21。その後は相手の反撃も安定したディフェンスでシャットダウンしてノーサイド。開幕前の大事な試合を勝利することができました。
アタックは、この汗ばむコンディションの中、比較的ミスも少なくゲームを運ぶことができて、ディフェンスも大きく崩されることもなく、順調な仕上がりをみせることができました。ただ、ミスから大きなピンチになるシチュエーションが何度かあり、ここは大きな課題のひとつです。
試合当日にご来場いただいたファンが選ぶマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた選手は、豪快な突進で大きなインパクトを与えると共に、キックオフ、タックルでチームに貢献したラディキ・サモ選手。開幕戦でも大暴れしてもらうことを大きく期待しています。
来週末、いよいよトップリーグ開幕です。
チーム一丸更に気を引き締め、「AGGRESSIVE REVIVE」の下、開幕まで最高の準備を進めていきます!!
【ラディキ・サモ選手コメント】
「ライナーズに合流し、初めてのホーム花園でのゲームでたくさんのサポーターの皆様にご声援いただき、更に選んでいただき大変嬉しく光栄です。ありがとうございました!
トップリーグでは更に良いパフォーマンスでチームに貢献したいと思います!」