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2013年1月 8日 (火)

東芝ブレイブルーパス戦レポート

トップリーグ第13節の東芝ブレイブルーパス戦が前節に続き秩父宮ラグビー場で行われました。敵地にもかかわらずたくさんのライナーズファンの「WE ARE LINERS」コールがキックオフ前から場内に響き、チームに力を与えてくれます。

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序盤は、ライナーズがBKの展開力、東芝がFWのモールを軸にお互いの強みを出しながらゲームが進みます。最初に得点したのは東芝で、ライナーズはゴール前での連続攻撃を粘り強いディフェンスで守りますが、ペナルティーをとられ、11分にペナルティーゴールを決められます。しかし、その直後のキックオフのボールを松岡がナイスキャッチ。素早く左右にテンポよくボールを動かして決定的な場面を作り、ラトゥイラが東芝ゴールに飛び込んだかと思われましたが、わずかにゴールラインに届かず、ターンオーバーされてしまいます。その後もライナーズの攻撃は続き、17分に大西がペナルティーゴールを決め、さらに19分に待望のトライが生まれます。自陣での東芝の連続攻撃でできたモールからトンプソンが相手ボールを奪い取り、一気に縦にボールをつなぎます。できたラックから大きく右に展開し、重光→高→イエロメ→坂本とボールが渡り、右隅にトライ。ゴールは決まりませんでしたが、8-3と逆転します。

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その後もライナーズは、グラウンドを大きく使いボールを動かしますが、東芝の個々の接点での強さに少しずつ攻撃のリズムが狂います。26分にはバックスラインに展開するボールをインターセプトされトライを奪われ、29分にはペナルティーゴールを返すものの、32分にもキックボールをチャージされトライを許します。さらに、前半終了間際の38分には自陣10mライン付近のライナーズボールのラインアウトをターンオーバーされ、FW・BK一体となった攻撃を受け、左隅にトライを奪われてしまいます。難しい位置からのゴールも決められ、11-24。展開力で何度もチャンスを作り、タウファ、トンプソン、高、中井等の好タックルで東芝の攻撃を食い止めましたが、自らのミスでトライを奪われてしまい、13点ビハインドで前半を終了します。

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後半最初に得点したのは東芝で、4分にラインアウトからモールを押しこまれトライを奪われます。ライナーズの反撃は17分。ゴール前のラックから途中出場のフェアバンクス→ギアとつなぎトライ。さらに、ゴール前のペナルティーキックからFWで前にボールを運び、左→右→左と大きくワイドに展開し、素早くボールを捌いた森田が松岡にオフロードでパスをつなぎ再びラック。さらに金→フェアバンクスとボールが渡り、内側にステップで切れ込みそのままゴールライン上に押えてトライ。重光のゴールも決まり、23-36。

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しかし、32分に東芝FWのモール攻撃により反則の繰り返しでシンビン制度が適用され、途中出場ながら東芝の攻撃の芽を摘んできた田中が一時退場となります。直後のゴール前ラインアウトでサインプレーを決められ、トライを奪われます。36分にもBKにトライを奪われ、50-23。勝利が遠のきます。しかし、一人少ないライナーズですが、ボーナスポイント獲得のため最後の猛攻を仕掛けます。敵陣でトンプソン、中井が巧みなオフロードパスを使い伊藤がインゴールに飛び込みますが、東芝のディフェンダーにグラウンディングを阻止されトライは認められず。直後のスクラムで、80分を告げるホーンが鳴りましたが試合は続行。金のパスは左に展開。ラックができてペナルティーキックを獲得。今度は素早く右に展開し、ギアがディフェンダーを引き付けフェアバンクスにパス。フェアバンクスが快足を飛ばし、右隅にトライ。

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ボーナスポイントを獲得してゴールキックも決まり、30-50。東芝の激しいブレイクダウンと力強いドライビングモールに大量失点となってしまいましたが、この日の4トライはすべて今のライナーズを象徴するようなFW・BK一体となったトライで、ワイルドカードに向けてたくさんの収穫がある試合でした。また、敵地での大声援もライナーズにとって大きな誇りとなりました。昨年度に悔しい思いをしたワイルドカードとその後の日本選手権に向け、再度戦力を整えチャレンジします。ご声援よろしくお願いいたします。

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