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2012年12月10日 (月)

ヤマハ発動機ジュビロ戦レポート

激しい風が吹く中、トップリーグ第10節のヤマハ発動機ジュビロ戦がヤマハスタジアムで行われました。アウェーのスタジアムながらもスタンドからライナーズ応援団の声援がスタンド内に響く中、重光のキックオフで試合が開始されました。
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ライナーズは、前半風上の有利を生かし、積極的に攻撃を仕掛けますが、なかなかリズムに乗ることができません。7分に敵陣右22mライン付近でペナルティキックを獲得し、13大西がゴールを成功させて3点を先制しますが、すぐに自陣ゴール前でラインアウトのミスボールを相手に拾われFW周辺を攻め込まれます。
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ゴールラインを背負いながら激しいタックルを連発しますが、15分にヤマハ5がインゴールに飛び込みトライを奪われます。ヤマハ15のゴールも成功し、3-7。リードを奪われ、相手の前に出るディフェンスと激しいブレイクダウンに苦しみながらもライナーズは、20分に再び敵陣中央10mライン付近でペナルティキックを得て、13大西が確実に決めて、6-7。点差を縮めます。

ライナーズの最初のトライは、20分に敵陣左スクラムから生まれます。8佐藤から9金に渡り、13大西まで飛ばしパス。回り込んだ10重光から相手ディフェンダーと味方の選手の頭を越えるパスが14ギアに通り右隅にトライ。鮮やかなサインプレーと10重光の見事な状況判断、14ギアの決定力が合わさり、11-7と逆転。
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続いてのトライは、その2分後に敵陣10m付近のマイボールラインアウトから。タップされたボールを受けた9金に激しくプレッシャーをかけてくるヤマハFW。何とかそのボールを獲得してFWBKが一体となり大きく左右に展開。最後は2吉田が強烈なタックルを受けながらも7タウファにパス。アングルが変わり、相手ディフェンスに大きな穴ができて7タウファがゴールまで走り切り中央付近にトライ。タウファの大きなガッツポーズ後のゴールキックも13大西が決めて、18-7。リードを広げます。
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前半は、このままライナーズのリードで終了となります。

後半は、風上に立ったヤマハが有利にゲームを進めます。2分、7分、16分とヤマハ15にペナルティゴールを決められ、徐々に点差を詰め寄られます。対するライナーズは、20分に13大西のペナルティーゴールが決まり、再びリードを広げます。しかし、直後の22分に相手のカウンターアタックからフェイズを重ねられ、最後は左オープンに大きく展開され、ヤマハ15から5にボールが渡りトライを許し、とうとう同点に追いつかれます。
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ライナーズは、再三12イエロメ、4トンプソン、6中井等の突破でチャンスを作りますが、相手のブレイクダウンの強さやラッシュディフェンスに阻まれなかなか決定的なシーンを作ることができません。また、スクラムでも激しいプレッシャーをかけられ守りの時間帯も多くなります。
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ゲームが大きく動くのは、ラスト10分を過ぎた時間帯から。ライナーズは33分に敵陣に入ると、ここでもFWBK一体となった攻撃を仕掛け、フェイズを重ねて相手ディフェンスを分散させて、最後は10重光がうまく相手ディフェンダーのマークを外し、技ありのトライ。後半の少ないチャンスをものにします。
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13大西のゴールも決まり、28-21。しかし、今度は、10重光のキックからカウンターアタックを仕掛けられ、できたラックから大きくヤマハ10-12-11-5と展開され、ゴールラインを割られ中央付近まで持ってこられトライ。15のゴールも決まって、28-28。ラスト3分の時間帯で、またまた同点に追いつかれます。
勝利への執念を燃やすライナーズは、最後まで攻め続けます。終了のホーンがなり、ゲームが止まれば試合終了となる場面で、5松岡、10重光、途中出場の19ラトゥイラ等がじりじりとゴールラインまでの距離を縮めますが、相手の捨て身のタックルで大きなチャンスを作ることができません。
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ゴール前5m付近まで迫ったところで痛恨のペナルティを取られますが、同じく勝利への執念を燃やすヤマハは、自陣からボールを展開し、攻撃を仕掛けてきます。そこで劇的な場面がやってきます。自陣から攻めるヤマハのミスボールを15高が拾って再びチャンスが訪れます。19ラトゥイラ、7タウファ等がゴールラインに迫りますが、ヤマハも必死のディフェンス。中央付近にできたラックから、途中出場の20福地が遠く離れた位置にポジショニングしていた10重光にロングパス。10重光が中央のインゴールに飛び込みトライ、13大西のゴールも決まり、35-28で勝利を収めました。
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苦しい展開ながら、何度もタックルを繰り返した4トンプソンや6中井、強い風の中で相手のロングキックに上手く対応した15高や11森田、素晴らしい状況判断で2トライをマークした10重光、確実にゴールキックを決めた13大西、相手FWの激しいプレッシャーを受けながらFWBKにボールを供給し続けた9金等、それぞれがやるべきことをやって少ないチャンスをものにして勝利を勝ち取ることができました。
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今季初のリーグ戦連勝です。次戦は、今季リーグ戦最後のホーム花園でキヤノンイーグルスを迎え撃ちます。

次戦も応援よろしくお願いいたします。