【マッチサマリー】NTTドコモレッドハリケーンズ戦
花園リニューアル後はじめての公式戦はトップチャレンジリーグ1stステージ第7節・最終戦。11月4日、ライナーズはNTTドコモと対戦しました。
今シーズン、第1番目のターゲットゲームとして4月から見据えていた試合です。
14時にライナーズの風上で開始されます。
前半1分、NTTドコモのSOバンクスが右奥のスペースに蹴り込んだキックの処理を、FBコンブリンクがファンブル。NTTドコモのWTBラリースティーブンが拾い上げてそのままトライを奪われます。コンバージョンは外れて0-5。
イージーなミスで先制点を許したライナーズでしたが、徐々に出足を早めてNTTドコモにプレッシャーをかけます。
敵陣に入るとシーズンを通して磨いてきた、オプションの多いアタックを見せます。しかし、WTBマシレワのハンドリングエラーなどでチャンスを活かすことができません。
ブレイクダウンでも激しい戦いが続きます。
密集ではNTTドコモの強力FWを相手にFL萩原、No.8田淵がファイトして、何度もターンオーバーしますがうまく攻撃につなげることができません。
16分、敵陣に攻め込んでできたラックで、NTTドコモのFL衛藤にボールを奪われると、ライナーズはセルフジャッジ気味に動きが止まってしまいます。
その隙きを突かれ、WTBラリースティーブンに右外を走り抜かれてトライを献上します。
コンバージョンも決まって0-12。
いきなりの劣勢ですが、ここからライナーズが自分たちのペースを取り戻します。
チーム一体となって動くアタックで、徐々に前進し敵陣深くに入り込んだ29分。
CTB森田とSOステイリンのコンビネーションで右ゴールライン前に迫ると、中央へボールを動かします。LOストーバークが作ったラックからSHライアンが、走り込んだWTBマシレワにパスアウト、と見せて後ろのSOステイリンへ。薄くなったディフェンスに自ら縦に走りトライ。コンバージョンも決まって7-12と差を縮めます。
さらに35分、ハーフウェーライン付近からSHライアンがボックスキックで敵陣深くへ。処理をするNTTドコモのFBフィルヨーンのキックを、FBコンブリンクが体を張ってチャージしマイボールスクラムを得ます。
このスクラムからのアタックは、WTBマシレワが数センチ届かないノックオンで潰えますが、40分に再びチャンスを作ります。
SOステイリンのパスダミーから左サイドでゲインし、22mライン付近密集ができます。SHライアンが左近場に走り込んだLOストーバークへ手渡すと、そのままインゴールへ。トライを奪って、14-12と逆転に成功して前半を折り返します。
後半もこの勢いを持続させます。
4分、ライナーズのFBコンブリンクとNTTドコモのFBフィルヨーンの蹴り合いから、左ライン際でボールを取ったSOステイリンが長めのパスで中央のFBマシレワに。
ディフェンスの遅れでスペースが生まれると、マシレワは蹴り返さず自らステップを踏んでタックルを4つ交わしてインゴールへダイブします。
さらに11分には残り20mの右マイボールラインアウトから、フェイズを重ねて逆サイドに回し、CTBシリベヌシィがトライを取りきります。コンバージョンも決まると、28-12と2トライ2ゴールでも追いつけない点差に広げます。
しかし、この直後からNTTドコモが粘り強く攻め始めます。なんとか前に出てディフェンスしますが、16分、21分に1トライずつ奪われてしまい、28-24と1トライで逆転を許してしまう点差に。
疲れが見え始めるライナーズ。メンバーを入れ替えながらパフォーマンスを維持させ時間が進みます。
LOストーバーク、SHライアンなどがいいプレーを見せますがスコアには至らず。逆にNTTドコモに自陣へ攻め込まれ、何度もゴールラインを背にしたディフェンスを強いられます。
32分には、NTTドコモのPR西川のトライ寸前のプレーをLOストーバークがギリギリでセーブ。
ディフェンスを続けて後半40分、ロスタイムに入ります。
フェイズを重ねるNTTドコモ。しかしライナーズは苦しい状況でもミスなく規律を保ちタックルを繰り返します。そして、途中出場のSH金が密集でボールに絡み、ノットリリースザボールを奪います。
あとはロスタイムを消化し試合が終了。スタンドからは8047人のファンから熱い歓声が起こりました。
オプションを活かし、チーム全体で前進するアタック。規律を保ちペナルティやミスをすることなく守り切るディフェンス。
シーズンを通して、ライナーズが成長していることが証明できた試合でした。
この試合で明確になった課題を修正し、さらに成長して2ndステージへ。そしてトップリーグ復帰に向けて走っていきます。
今後ともご声援、よろしくおねがいします。