【マッチサマリー】トップリーグ1stステージ第5節 トヨタ自動車戦
9月20日(土)19時00分キックオフ
近鉄ライナーズ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦が
愛知県・名古屋市瑞穂公園ラグビー場で行われました。
ファーストステージ プールB5位の近鉄(勝点10)、同3位のトヨタ自動車(勝点14)。
勝点の差は4。
昨シーズンの最終戦の「リベンジ」もあり、ライナーズは燃えずにはいられません。
タフな試合になる事は間違いありません。
「ここは名古屋?アウェイ?」
と思わせるような、近鉄サポーターの大声援「WE ARE LINERS!」「近鉄!近鉄!」が会場に響き渡ります。
トヨタ自動車サポーターよりも、数では圧倒的に少ない中、必死に声援を送ってくださる近鉄サポーターの「熱い」気持ちに、絶対に応えなければなりません。
近鉄のキックオフで試合が開始されました。
【前 半】
7分
(近鉄)自陣10m 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後BKに展開、グラウンドをいっぱい使ってアグレッシブに4フェイズ重ねラック、その後いいスピード4番トンプソン選手がサイドアタック、ディフェンダー1人をかわし、トヨタ4番トーマス選手に力強いハンドオフをしながら大きくゲイン。その後近鉄が前にテンポよく2フェイズ重ね、トヨタが堪らずオフサイドの反則。10番重光選手のペナルティゴールが決まり、3-0。
12分
(トヨタ)近鉄がハーフライン付近でトヨタからターンオーバーし、いい反応でカウンターアタック、いいテンポでゲインしますが5番松岡選手がパスしようとファンブルしたボールが、トヨタ14番彦坂選手の手にすっぽり入り、そのまま約50m独走しトライ。ゴールも決まり、3-7。
17分
(近鉄)敵陣10m付近 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後BKへ、12番イエロメ選手・5番松岡選手・8番佐藤選手・4番トンプソン選手などが深くから思い切りトヨタディフェンスに走りこみ徐々にゲイン、18フェイズを重ねます。ゴール直前でトヨタ13番スティーブ選手の出足の早いタックルでターンオーバーされ、キックで敵陣10mまで一度戻されます。しかし反応良く11番テイラー選手が戻り、ボール拾い上げ再度アタック、14番田中選手→12番イエロメ選手→6番ラトゥイラ選手と繋ぎ敵陣22mでラック、8番佐藤選手が再度サイド攻撃しラック、すぐにパスアウトし4番トンプソン選手→10番重光選手へと繋ぎ、流れるような走りで相手ディフェンダーを2人引きつけ、そこにナイスアングルチェンジでスピードに乗って走ってきた1番豊田選手へパス、そのまま約20mを走り抜けトライ。10番重光選手のゴールも決まり、10-7。
25分
(トヨタ)トヨタが敵陣ゴール直前まで攻め込み、近鉄がオフサイドの反則。敵陣5mから9番滑川選手がタップキックでリスタート、トヨタFWが2フェイズ重ねラック、そのあとラックサイドを4番トーマス選手が2人の近鉄ディフェンダーの低いタックルを受けながら、ダイブするようなかたちでトライ。ゴールも決まり、10-14。
33分
(トヨタ)トヨタが近鉄陣深くで連続攻撃、近鉄はオフサイドの反則を犯してしまいます。
トヨタのペナルティゴールが決まり、10-17。
38分
(近鉄)敵陣22m 近鉄ボールラインアウト、後ろにオーバーしたボールを8番佐藤選手が身を挺してボールを確保、その後ラック周辺を2度アタックしたあと、再度6番ラトゥイラ選手がボールをピックしアタック、力強いレッグドライブで相手ディフェンダーを払いのけ、引きずりながらゴール直前でラック、そのボールをBKにパスアウトし、12番イエロメ選手が強引に縦に突きポスト下にトライ。ゴールも決まり、17-17。
~ 前半終了 ~
エスコートキッズと記念撮影
ラインブレイクするトンプソン選手
ボールをプロテクトする 左から前田選手・タウファ選手
キレのあるアタックをするウィンターステイン選手
迫力の突進 タウファ選手
バックス並みの走力を魅せた豊田キャプテンのトライ
攻守共にパワフルなプレーを魅せた イエロメ選手
【後半】
4分
(近鉄)敵陣22m付近、トヨタがラインアウトモールからキックしますが、キックチェイスの選手がオフサイドの反則。10番重光選手のペナルティキックが決まり、20-17。
9分
(近鉄)敵陣22mと10mの間 近鉄ボールラインアウト、獲得後13番ウィンターステイン選手の縦を入れ、その後ラックの近場を3回連続ピックゴーでじわりとゲイン、その後8番佐藤選手が粘り強く前に、1番豊田選手が内返しパスを凄い勢いで走り込み、6番ラトゥイラ選手が強いレッグドライブでそれぞれゲイン、ラック後テンポ良く2フェイズ重ね、10番重光選手→12番イエロメ選手から飛ばしパスで15番髙選手へ、狙いすましたトヨタ選手のドンピシャのタックルと思われたが、直前で華麗な最高のハリパスで11番テイラー選手へ、そのままインゴールに飛び込みテイラー選手が近鉄での初トライ。ゴールは決まらず、25-17。
15分
(トヨタ)敵陣22mで近鉄がミスしたボールをターンオーバー、BKにワイドに展開し15番竹田選手が近鉄ディフェンスのギャップを突きラインブレイク、好フォローの4番トーマス選手へ繋ぎ、そのままインゴールに走り込みトライ。ゴールも決まり、25-24。
18分
(近鉄)敵陣22付近、トヨタ22番カーペンター選手のキックを12番イエロメ選手がキックチャージ、その後できたラックでトヨタがノットロールアウェイの反則。10番重光選手のペナルティゴールが決まり、28-24。
29分
(近鉄)敵陣5m 近鉄ボールラインアウト、キャッチ後モールを形成しトヨタのゴールラインに迫ります。トヨタFWが堪らずモールを故意に崩し、谷口レフリーがペナルティトライの判断。10番重光選手のゴールも決まり、35-24。
37分
(トヨタ)敵陣5mで得たペナルティからタップキックでリスタート、FWが固まりとなって2フェイズ重ね、近鉄ディフェンスが薄くなったサイドへパス、パスを受けた10番文字選手が近鉄ディフェンスギャップを見逃さず12番タウモエピアウ選手へ内返しパス、タックルされながらもそのままインゴールへ飛び込みトライ。ゴールも決まり、35-31。
40分
(近鉄)敵陣22m付近、自陣から果敢に攻めるトヨタですが、オブストラクション(相手のディフェンスを妨害する行為)の反則。10番重光選手がペナルティゴールを決め、38-31。
~ 試合終了 ~
地を這うように前進する 佐藤選手
テイラー選手のトップリーグ初トライ
アグレッシブにアタックした 樫本選手
自分の役割を常に100%出しきる田中選手
すぐに倒れない 松岡選手
ペナルティゴールを決める 重光選手
試合後 がっちり握手 豊田キャプテンと前田監督
次節に向けて しっかりクールダウン
4シーズンぶりのトヨタからの勝利。
チームライナーズで良い「準備」をして、掴んだ勝利。
昨シーズンの「リベンジ」を果たしました。
深くから思い切り走り込む、迫力あるアタックが随所に見られました。
ディフェンスでも、春から取り組んできたフィジカルを前面に出すビッグヒットが何度か見られました。
近鉄らしさにようやくエンジンがかかってきました。
ただ、ハンドリングのケアレスミス、ディフェンス時でのリアクションの遅さは、次節に向けて絶対に改善しなければなりません。
次節、誰もが認めるトップチーム サントリーサンゴリアス。
更に「勝利」への妥協なき「準備」が必要です。
舞台はホーム・近鉄花園ラグビー場
ライナーズと共に戦う、たくさんの心強いサポーターが待っています。
前田隆介監督
「名古屋まで応援に来てくださったたくさんのサポーターの皆さん、名古屋地区のサポーターの皆さんに感謝したいです。
「勝利」してサポーターの皆さんに応えたかったので、本当によかったです。
ペナルティや簡単なミスでトライを奪われるシーンがあったので、修正していきたいです。
勝って次に繋がりましたので、次節のサントリー戦、しっかり準備をして立ち向かっていきたいです。」
豊田大樹キャプテン
「本来、トヨタさんのホームなんですが、それに負けないくらいのライナーズサポーターの皆さんの大声援は本当に心強かったです。
この試合に向けて、試合に出ることのできないライナーズのメンバーが本当にいい練習を共にしてくれて、いい準備をしてくれました。
ミスは多かったのですが、最後まで前に出ようという強い気持ちが勝因です。
マン・オブ・ザ・マッチはチームのみんなのおかげです。」
(写真:加守 理祐)