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2014年2月 4日 (火)

トップリーグ ワイルドカードトーナメント1回戦 キヤノン戦レポート

トップリーグワイルドカードトーナメント1回戦

昨年5月末・愛知県ラグビー祭ぶりの名古屋市瑞穂公園ラグビー場。

 

相手は今シーズン強豪のパナソニックとヤマハ発動機などに白星を上げ、トップリーグの台風の目になっているキヤノンイーグルス。

また、ファーストステージで苦杯を喫している相手です。(17-18●)

 

「1シーズンで同じ相手に2度は負けられません」

 

試合当日、試合会場に向かう早朝の近鉄特急内、ライナーズサポーターの方から

「必ず花園に戻りましょう」

支えてくださる方々の熱い「想い」。

 

朝から降り続いていた雨もキックオフ直前には、ぴたりと止みます。

 

名古屋の地、「GO GO 近鉄!」の力強いコールが会場に響き渡ります。

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進化した「証し」がそこにありました。

 

 

キヤノンのキックオフで試合が開始されます。

 

近鉄は序盤からボールを動かし、アグレッシブに仕掛け続けます。

7番タウファなどの力強い突進などから何度かチャンスをつくりますが、自らのミスなどでスコアに繋げられません。

 

 

すると10分、キヤノンは近鉄陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込もうとするが、押しきれないと判断するとバックスの攻撃に切替え、キヤノン10番ブルースからディフェンスラインの裏側に小さなパントキックを上げます。そのボールをうまくキャッチされ先制のトライを奪われます。

 

さらに、13分にゴール前でのペナルティキックから素早くバックスに展開され、2つ目のトライを奪われます。0-12。

 

17分、敵陣10mで6番トンプソンが技ありのオフロードパス、それを受けた1番豊田がスピードに乗って大きくゲイン、キヤノンはたまらず反則を犯してしまいます。

敵陣22m付近、ペナルティキックを10番重光が狙います。きっちりと決め、3-12。

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このペナルティキックが反撃の狼煙となります。

 

 20分、敵陣10mと22mの間 マイボールラインアウト、ラインアウト後方でキャッチ後9番金へ、ディフェンダーが飛び出してできたギャップを鋭く突きラインブレイク、好フォローの8番佐藤にパスしゲイン後ゴール前でラック、12番吉川がすぐにボールを拾ってラックサイドに走り込んできた13番フェアバンクスにパスをしてそのまま強引にインゴールの中に飛び込んでトライ。ゴールも決まり、10-12。

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31分キヤノンにペナルティキックを決められ、10-15。

 

しかし、すぐに反撃は再開されます。

 

 32分、敵陣22m付近 一度停滞したラックから9番金がサイドを強引に突破、15番髙にパスし相手につかまりながらもゴール直前までレッグドライブ、ラック後10番重光にパス、ワンステップ踏んだ後相手ディフェンダーの間に飛び込みトライ。ゴールも決まり、17-15。逆転します。

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 さらに37分、近鉄の超特急がようやく汽笛を鳴らします。

敵陣22mラックからバックスに展開、テンポよく10番重光→12番吉川→15番髙→13番フェアバンクスと繋いで、ミスマッチを見逃さずラインブレイク、その後外で待っていた超特急11番李選手にパスしそのまま走りぬけ左中間にトライ。ゴールも決まり、24-15。

 

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このスコアのまま前半は終了します。

 

前半は、相手スクラムをターンオーバーするなど、スクラムで優位にたちました。

また、フォワード第1列豊田・樫本・才田のアグレッシブなアタックも目を見張るものがありました。

自らピンチを招いた、キック処理ミスは改善したいところです。

 

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10番重光のキックオフで試合が再開されます。

 

近鉄は後半開始早々から、フォワードとバックスが一体となってスピーディーなアタックで敵陣深くまで攻め込みます。

しかし、キヤノンは黙ってはいません。

5分、キヤノンは自陣深くから思い切り攻め、ボールを繋ぎに繋いでトライします。24-20。

 

 9分、近鉄の波状攻撃にたまらずキヤノンが反則します。

約30mの位置から10番重光がペナルティキックをねらいます。これもきっちりと決め、27-20。

 

しばらく一進一退の攻防が続きます。

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先にキヤノンが牙をむきます。

21分、近鉄バックスディフェンスの綻びを一瞬で俊足フルバック橋野が突き、左隅にトライ。

27-25。2点差に詰め寄られます。

 

そんな嫌な空気を、前戦のNTTコム戦で「アグレッシブ リバイブ」を最大限に体現した男、この日12番をつけた男が断ち切ります。

 32分、敵陣22m付近 ラック後パスアウトしたボールが後ろにそれピンチに...と思った瞬間、12番吉川が反応良く拾い上げ、そのまま1人、2人とハンドオフで払い退けラインブレイク、そのまま約40m走り抜けゴールライン寸前でつかまりラック、すぐに9番金がサイドを突いてトライ。その後のゴールも決まり、34-25。大きなトライでした。

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もう時間がないキヤノンは自陣からでも積極果敢にアタックします。

 終了ホーンが鳴った後の42分、自陣10m付近 キヤノンがバックスでワイドに攻めてるところを15番髙が狙い澄まして、閃光のごとくインターセプト、約60mを走り抜け、中央にトライ。

この日、7回目のゴールキックを10番重光が決め、41-25。

重光は前戦のNTTコム戦の髙に引き続きパーフェクトなキックを魅せます。

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このままノーサイド。

 

 

リベンジを果たした近鉄。

 

次の決戦の地は、ホーム・近鉄花園ラグビー場

「必ず帰ってきます」とサポーターの約束を果たした近鉄。

 

もう言葉は要りません。

存分に「アグレッシブ リバイブ」するだけです。

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(本文敬称略)

 

【前田監督からサポーターの皆様へ】

名古屋・瑞穂までたくさんのサポーターの皆様に来ていただき、大声援を送っていただき感謝申し上げます。

ワイルドカードに入ってからのノックアウト形式、どんなカタチでも「必ず勝って帰ろう!」と強い気持ちで臨みました。80分間、皆様の声援はライナーズの大きな「力」となりました。

 細かい部分を修正して、次戦に臨みたいと思います。

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(写真:加守 理祐)