トップリーグ2ndステージ第3節 九州電力戦レポート
トップリーグセカンドステージ第3節、
寒さが厳しい西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(京都)。
トップリーグで過去2試合行いましたが、まだ白星のないスタジアム。
ただ今回は、髙選手がトップリーグ100試合出場達成となる試合、近鉄としては是非とも勝利というかたちで華を添えたいです。
近鉄10番重光のキックオフで試合が開始されます。
いきなり元オールブラックス14番ギアが魅せます。
キックオフ、中央付近への短いキックで仕掛けて相手のミスを誘い、こぼれたボールを8番佐藤が獲得。
10番重光にパスを出して右に展開、十分に相手ディフェンスを引き付けてタッチライン際を併走する14番ギアにパス、そのままディフェンダーをかわしてインゴールに飛び込んでトライ。
開始からわずか22秒のノーホイッスルトライ。ゴールは決まりませんでしたが、最高のスタートをきります。5-0。
3分 自陣22m付近ラインアウトから12番田中が中央突破を図りますが、ノットリリースザボールの反則。そのあとのペナルティーキックを決められ、5-3。
すぐに点差を縮められます。
この日はアグレッシブにトライを獲りに行く近鉄。
ペナルティーキックをもらったら、迷わずタッチキックからのラインアウト・モールを選択肢し、フォワードから崩しにかかります。
7分 敵陣5mラインアウトからのモールからコラプシングの反則をもらい、再度モールで攻め込み、力強くドライブされたモールから最後は7番タウファが飛び込んでトライ。
その後のゴールも決まり、12-3。
さらに勢いに乗る近鉄。
15分 自陣10m付近からカウンターアタック、5番村下がディフェンスラインを力強く突破、ラック後10番重光が右に展開して、8番佐藤→9番金→2番樫本と細かいパスを繋いでビックゲイン。ラック後左に展開して4番トンプソンが巧みなボディバランスでラインブレイク、その後好フォローの7番タウファにパスをしそのまま中央にトライ。
その後ゴールも決まり、19-3。
序盤から有利にゲームを進めます。
しかし、この後近鉄はディフェンスの時間帯が増えなかなかチャンスを作ることができません。3番前田の鋭いカウンターラック、相手の巨漢NO8マシュー(196cm/130㎏)に6番大隈(170cm/95㎏)が低く激しいタックルで応戦するなど、ディフェンスは安定感があるものの、なかなか自陣から抜け出すことができません。
このまま、再び流れが来ることなく前半が終了。
後半、負傷によりレフリーが変更します。
九州電力のキックオフで試合が再開されます。
近鉄は開始早々から敵陣深くまで攻め込みますが、九州電力の好ディフェンスに阻まれなかなかスコアできません。
近鉄がようやくゴールラインを割ります。
16分 敵陣22m付近ラインアウトからバックスに展開、12番田中が豪快に縦突進、その後5フェイズ重ね、15番髙が鋭くギャップを突きラインブレイク、4番トンプソン、5番村下のロックコンビがテンポ良くゲイン、ラック後10番重光が相手を引き付けてギャップ演出、そのギャップに12番田中が豪快に走りこんで1人、2人かわして、トライ。
ゴールも決まり、26-3。
このまま畳み掛けたい近鉄でしたが、逆に九州電力に後半33分まで攻め続けられます。
28分にはペナルティーキックの速攻から反応しきれずトライを許します。32分にもテンポ良くフェイズを重ねられトライを許します。その後のゴールも決まり、26-15。
そんな嫌な流れを、トップリーグ初スタメンの男が断ち切ります。
37分 敵陣5mラインアウト ボールキャッチ後、モールを形成しますが崩れます、その後5番村下がボールを拾ってパスダミー後、一瞬の隙を見逃さず、鋭くサイドを突きトライ。
31-15。
このままノーサイド。
今季初スタメンの5番村下、6番大隈、12番田中が攻守にわたり活躍・存在感を示したことは、近鉄にとって光明です。
西京極でのトップリーグ初白星。
髙選手のトップリーグ通算100試合出場達成、最高のかたちでチームから華を添える事ができました。
(本文敬称略)
【マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた 高選手】
(トップリーグ100試合出場達成)ダブルでありがとうございます!
子供達もいい思い出になったみたいで、
親として大変嬉しいです。
【前田監督からサポータの皆様へ】
京都まで大変寒い中、たくさんのサポーターの皆様に応援に来ていただき、感謝申し上げます。
後半は九州電力さんの攻撃に受ける一方の場面もあり、改善の余地はまだまだあります。
勝って反省できる事に喜びを感じ、次節に向けてチーム一丸準備を整えていきます。
(写真:加守 理祐)