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2016年12月 6日 (火)

【マッチサマリー】ジャパンラグビートップリーグ第10節 NECグリーンロケッツ戦

12月3日(土) 11:45 キックオフ

近鉄ライナーズ 対 NECグリーンロケッツ

が東大阪市花園ラグビー場で行われました。

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12月とは思えない暖かな陽射しと、雲ひとつない青空で最高のラグビー日和となった東大阪市花園ラグビー場。会場には4550人の観客が訪れ、ホーム花園ということもあり2000人を超える近鉄ライナーズサポーターの方々にもご来場していただきました。

約一ヶ月の休止期間を経て、トップリーグ後半戦の大事な大事な初戦。前半戦9節が終わった段階で2勝7敗、13位と非常に厳しい状況の近鉄ライナーズはなんとしてでもこの試合に勝利し、勢いをつけて残りの試合に臨みたいところ。

11月に行われた和歌山県での合宿ではチーム内でコミュニケーションをよくとり、前半戦で出た課題の修正や、NEC戦に向けた戦術をチーム全員が共通の認識をもてるまでしっかりと落とし込み最高の準備を整えたライナーズ。

ジーン・クック選手、森田尚希選手、宮田一馬選手、松井寛将選手、アンドレ・テイラー選手など怪我で戦線を離れていた選手も復帰し現時点でのベストのメンバーで挑みます。

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選ばれたメンバーは近鉄ライナーズの誇りを胸に、最高のラグビーを体現するのみ。

NECグリーンロケッツのキックオフで試合が開始されます。

【前半】

前半開始早々花園ラグビー場を沸かせたのはこの選手のキックでした。

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7分

敵陣22mライン付近からNEC10番田村選手がキック。近鉄15番テイラー選手がキャッチした後に掴まりできたラックでNECがノットロールアウェイの反則。近鉄ペナルティゴールを選択。

ハーフウェイライン左、距離50m以上もあるロングペナルティゴールを10番野口選手が見事に決めて近鉄先制。 

3-0

9分

同じような形で敵陣10mライン付近からNEC10番田村選手がキックを蹴りますがオフサイドの反則。ここでも近鉄がペナルティゴールを選択。

先ほどとほぼ同じ位置からのペナルティゴール、10番野口選手がなんなく決めます。

6-0

前半10分最高の立ち上がりを魅せた近鉄、少しほっとしてしまったのかその直後のキックオフ。

10分

NEC10番田村選手の高いキックオフボールを近鉄がキャッチミス。そのボールをそのままNEC11番後藤選手に拾われそのままトライを許します。

田村選手のゴールキックも決まり 6-7

前半10分で丁寧に重ねた6点を一発のミスで逆転。精神的にも痛い失点となりました。

ここから少し近鉄のリズムが崩れ始めます。

19分、23分とNECの早いテンポでボールをワイドに動かしてくるアタックに対して近鉄のディフェンスが中々に前に出れず受けにまわってしまい連続でトライを許してしまいます。

点差は開き 6-19

25分

なんとか流れを引き戻したい近鉄は自陣からも果敢に攻めます。15番テイラー選手の華麗なランニングから右へ展開10番野口選手→13番森田選手とボールを繋ぎ、大外14番宮田選手に放たれたパスをNEC11番後藤選手にインターセプトされてしまいそのままトライまで持っていかれます。

10番田村選手のゴールキック決まり 6-26

悪夢の7分間でまさかの19失点、早くも20点差。トップリーグ後半戦で巻き返しを図る為にも絶対に負けられない近鉄は前半ラストに意地をみせます。

35分

敵陣ゴール前5mスクラム。優位に立つスクラムでスクラムトライを狙いますが惜しくも届かず。5番松岡選手がサイドを突きますがここもNECディフェンスに阻まれます。今度は左、4番トンプソン選手へ、相手のタックルを受けて少しファンブルしたボールを15番テイラー選手が拾い上げゴール左へトライ!!

10番野口選手のゴールキック決まり 13-26

41分

15番テイラー選手の素晴らしいカウンターアタックから一気に敵陣へ。ゴール前まで攻め込んだところで、NECのノーボールタックルの反則。近鉄ペナルティゴールを選択。

10番野口選手のペナルティゴール成功 16-26

~前半終了~

少し集中力が切れた場面もありましたが、なんとか前半終了間際で立て直すことが出来た近鉄。前半最後の勢いそのまま後半に入りたいところです。

力強い粘りあるランニングを何度も魅せた松井選手

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スクラムはまだまだ健在。何度も押し込んだ。

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この日トップリーグ初先発の萩原選手。泥臭くグラウンドを走りまわる。

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素早い球出しでテンポを作った森選手もこの試合先発出場。

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【後半】

大事な後半の入り、最初の得点は近鉄

3分

敵陣攻め込んだところでワイドに展開、12番ファインガ選手から13番森田選手にボールが渡ったところで掴まりますがラックでNEC選手が手を使う反則。近鉄ペナルティゴールを選択。

野口選手のペナルティゴール成功。19-26

一時は20点差ありましたが徐々に点差を詰め1トライ1ゴールで追いつく点差に。NECの背中を捕らえました。

しかし

17分

ハーフウェイライン右端NECボールスクラム、右に回ったスクラムからNEC9番茂野選手がスルリと抜け出し22mラインまで走られます。そこからグラウンドを目いっぱい使い左端までボールを動かし、折り返してきたところNEC4番小野寺選手が一つポイントを作りもう一度左へ。NEC10番田村選手が独特のリズムで溜めを作りタックルを受けながら20番大和田選手へオフロードパス。そのままゴール中央にトライを許します。

10番田村選手のゴールも決まり 19-33

この日ディフェンスの場面でタックルミスが目立つ近鉄、続く24分にもNEC12番ペイン選手にトライを奪われ 19-38

一度は捕らえたかに見えたNECの背中が再度離れていってしまいます。

しかし直後の25分、怪我から復帰した15番テイラー選手が魅せてくれました!

25分

キックオフのボールをNECが蹴り返してきたところからのカウンター一発!!

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抜群のスピードと素晴らしいステップでNECディフェンスを翻弄。一人でトライまで持っていきます。

10番野口選手のゴールキックも決まり 26-38

15番テイラー選手の一発でまた息を吹き返した近鉄はさらに猛追!

32分

NECのキックからのカウンター、今度は近鉄がボールを大きく動かし展開、後半ラスト10分のきつい場面ですが途中出場の18番才田選手、16番熊崎選手、22番重光選手中心によく走り、ボールを継続します。敵陣22mライン付近右端にできたラックから左へ5番松岡選手がサイドアタック、さらに左へ12番ファインガ選手から15番テイラー選手にボールが渡りますが、ここもNECのディフェンスがゲインを許しません。さらに狭い左サイドへ16番熊崎選手が突進、しつこくもう一度左。21番金選手がボールを持ち出しNECの裏を狙いキック。そのボールが相手選手の足に当たり大外13番森田選手の胸にすっぽり入ります。そのままタッチライン際を駆け抜けトライ!!

野口選手のゴールキックははずれ 31-38

~試合終了~

近鉄ライナーズ 31-38 NECグリーンロケッツ

後半最後の追い上げも届かず痛すぎる敗戦。いつもの近鉄のディフェンスが機能せず6トライを奪われての負けとなりました。

なんとか7点差まで追いついた為ボーナスポイント1を獲得です。

決して大きくない身体ですが身体の芯が強いファインガ選手

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試合終了のホイッスルが鳴るまで走り続けた豊田キャプテン

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能力の高さを魅せた森田選手。この日も1トライをマーク。

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後半チームの起爆剤となったストーバーク選手

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こちらも怪我から復帰の宮田選手

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【坪井監督コメント】

「沢山のサポーターの方々に来ていただき、このような鮮やかな芝生、良い環境の下でNECさんとゲームをさせていただき大阪府協会はじめ協会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。チームとして再度巻き返しを図るための重要な一戦ではありましたが、前半の簡単に取られたトライが今日の全てだと思います。只、豊田キャプテン初め選手は最後まで執念を魅せてくれたことはチームとして誇りに思います。次の試合もホーム花園での試合ですので、結果を求めてキヤノン戦に挑みたいと思います。」

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【豊田キャプテンコメント】

「一ヶ月のウインドウマンス経ていい準備ができたのでそのプレーをファンの皆様に魅せれるのを楽しみにしていました。チームとしていい形で点数を積み重ねれたと思いますが、6本トライを取られてしまっては試合には勝てません。ディフェンスの部分を修正して次の試合に挑みたいと思います。」

前半戦から数えてまさかの5連敗。未だホーム花園での勝ち星はありません。沢山の応援に駆けつけてくれるファンの皆様の為にもなんとしてでも次節のキヤノン戦、ホーム花園での念願の勝利を勝ち取りたいと思います。その為にも今日の試合で出たディフェンス面での課題をしっかりと克服し勝利の為の準備を整えます!!

皆様是非とも次節も花園ラグビー場に足を運んでいただき、近鉄ライナーズに熱い声援をよろしくお願い致します!!

(写真:加守理祐)